「磁気治療の原理。(真野説)-その3」

私なりの磁気治療の原理の説明をするための準備段階として、今回は 「磁石」の基礎知識と、「電流」について簡単に説明したいと思います。 まずは、この写真をご覧ください。

上の写真は理科の教科書などに、よく出てくる鉄粉を磁石の周囲に 撒いた画像です。 磁石から出る磁力線に沿って、鉄粉が模様を作っています。 この磁力線は下の画像のように、磁石のN極から出てS極に入ります。 またN極とN極、S極とS極のように同じ極性どうしは反発し、N極とS極の ように違う極性は、引き付け合う特性を持っています。

N極とS極を近づけたときの磁力線の状態です。 磁石の間の磁力線の密度が高くなり、N極とS極の 間の鉄粉の量も、多くなっているのがわかります。

N極どうしを近づけたときの磁力線の状態です。 同じ極性どうしは反発し合うため、磁石の間には 鉄粉がありません。
次に電流と、磁界についての説明ですが、その前に電流とは何か?を説明 しなければなりません。 少々わかりにくいかもしれませんが、まずはウィキペディアからの電流の 説明のコピペです。 「 電流 」 とは    (ウィキペディアより) 電流(でんりゅう、electric current) は、電子のような荷電粒子の移動に 伴う電荷の移動(電気伝導)のこと、およびその物理量として、ある面を 単位時間に通過する電荷の量のことである。 「電流」の向きは電子の流れと逆向きであり、高電位(プラス)から低電位 (マイナス)の方向である。 これは、電子発見以前の定義が間違っていたためである。 今日では「電流とは、電子の流れとは逆向きに発生する仮想的な正電荷の流れ」 と辻褄合わせの再定義を行うことによって、それまで発見された偉大な「向きの 間違った」法則をそのまま使用する事が出来る。 電流における電荷を担っているのは、電線などの電気伝導体では移動する電子で あり、電解液ではイオンであり、プラズマでは両方である。 電流の大きさは国際単位系のアンペアで表され、単位記号はAである。 また、1アンペアの電流で1秒間に運ばれる電荷が1クーロンとなる。 電流は電流計を使って測定する。 数式中で電流量を表すときは I または J で表現される。 以上がウィキペディアの説明ですが、例えばテレビのコードをコンセントにつなぎ スイッチを入れると、コードの中の伝導体(おもに銅など)を自由電子と呼ばれる 原子核周囲の軌道から飛び出して、自由に動き回ることの出来る電子が、一定の 方向に流れ出します。 これが「電流」と呼ばれるものです。 ウィキペディアの説明にもあるように発見当時の勘違いから、電子(負の電荷)の 流れる方向と、電流の方向は逆向きです。 またイオンの流れも電流と考えられるわけですから、各種のイオンを含んだ人間の 血液や間質液の流れも、電気的には微弱ながら電流と呼べることになります。 今回はここまでにして、次回は電流と磁界の関係です。                                     白山オステオパシー院長