「第５７回グラミー賞。」（動画） - 白山オステオパシー院長のブログ

今回は２月９日に授賞式が行われる第５７回グラミー賞の候補者の中から、私好みのアーティストを御紹介。まずはこちら。・サム・スミスイギリス出身で現在２２歳のシンガーソングライター、今年のグラミーでは最も注目されているアーティストです。今回のグラミーでは、最優秀新人賞、最優秀アルバム賞、最優秀楽曲賞、最優秀レコード賞などの主要４部門を含む、６部門にノミネート（本年度最多！）。男性アーティストとしては３４年ぶり、イギリスの男性アーティストでいえば史上初だそうです。では最優秀楽曲賞にノミネートされている、「　ステイ・ウィズ・ミー　～そばにいてほしい　」　のＭＶと歌詞をどうぞ。 Sam Smith - Stay With Me 確かにそうかもしれない向いてないんだいわゆる一夜限りの関係はそれでも愛を求めてるただの一人の男だからこんな夜から始まると、その先が思うようにいかなそうであなたを帰したくないこの手を握っていてくれないか？ああ、どうかこのままそばにいてほしいあなたさえいてくれたらそれだけでいいからこれは愛じゃないそれは分かってるだけどダーリンそばにいてほしいどうしてこんなに心乱されるんだろう？そう、カッコ悪いよねどうにか気持ちを抑えないと胸の奥では分かってるんだ、うまくいくはずないだけどあなたと寄り添ってると痛みを感じずにいられるからこの楽曲は、サム・スミスのアルバム「IN THE LONELY HOUR」に収録されているものです。サム・スミスはこのアルバムに収録されている楽曲は、全て自身の経験をもとに書いたと言っています。これだけならば、２２歳の男性シンガーが書いた単なるラブソングで終わってしまいますが、サムはこのアルバムの発表後に自分は同性愛者であると、告白しています。この事実を知ったうえで、彼のアルバムに入っている楽曲の歌詞を読むと、その受け止め方が大きく変わってきます。

・シーアオーストラリア出身のシンガーソングライター。今回のグラミーでは、年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲の主要２部門を含む合計４部門にノミネートされています。では、まずは年間最優秀楽曲賞にノミネートされているシーアの楽曲、「シャンデリア」の、かなり衝撃的なＭＶと歌詞をどうぞ。 Sia - Chandelier パーティーガールは傷つかない何も感じない。あたしはいつ学ぶのその気持ちを押しこむ。押しこむあたしは「呼びだすのにちょうどいい奴」電話を吹っ飛ばして、あたしのドアベルを鳴らしまくるその愛を感じる。愛を感じる１、２、３、飲んで１、２、３、飲んで勢いよく飲んで。数えられなくなるまでシャンデリアからぶら下がるのよ。シャンデリアから（※）明日がないみたいに生きるのよ明日がないみたいに夜のなかを鳥みたいに飛ぶのよ。涙が乾いているみたいに感じながらシャンデリアからぶら下がるのよ。シャンデリアから ※hanging herself、首つり自殺の暗喩。でもあたしは必死にすがりついている。見おろしたくない。目を開けたくない。朝陽が出るまであたしのグラスを一杯にしておいて。今夜だけは持ちこたえるんだから助けて。あたしは必死にすがりついているのよ。見おろしたくないのよ。目を開けたくないの。朝陽が出るまであたしのグラスを一杯にしておいて。今夜だけ持ちこたえるんだから今夜は太陽が昇る。あたしは滅茶苦茶いますぐここから出なきゃ。ここから走りださなきゃこんな恥。こんな恥１、２、３、飲んで１、２、３、飲んで勢いよく飲んで。数えられなくなるまでシャンデリアからぶら下がるのよ。シャンデリアから明日がないみたいに生きるのよ明日がないみたいに夜のなかを鳥みたいに飛ぶのよ。涙が乾いているみたいに感じながらシャンデリアからぶら下がるのよ。シャンデリアからでもあたしは必死にすがりついている。見おろしたくない。目を開けたくない。朝陽が出るまであたしのグラスを一杯にしておいて。今夜だけは持ちこたえるんだから助けて。あたしは必死にすがりついているのよ。見おろしたくないのよ。目を開けたくないの。朝陽が出るまであたしのグラスを一杯にしておいて。今夜だけ持ちこたえるんだから今夜は今夜は今夜だけは持ちこたえるんだからああ、今夜だけは持ちこたえるんだ今夜は今夜は今夜だけは持ちこたえるんだから今夜だけは持ちこたえるんだからああ、今夜だけは持ちこたえるんだ今夜は今夜はこのＭＶの中でコンテンポラリーダンスを踊っているのは、マディー・ジグラーというアメリカの１１歳の女の子。初めてこのＭＶを見たときは、この女の子のダンスに目を奪われてしまいましたが、曲も素晴らしい。日本語訳を読むと、いろいろと考えさせられます。実はシーアもサム・スミスとは違ったかたちの、内面的な葛藤をもとにこの曲を作っています。現在３９歳のシーアですが、近年は自分自身の音楽活動を休止し、ビヨンセ、リアーナ、ケイティ・ペリーなどの大物アーティストに楽曲を提供し、それらの楽曲が次々にヒットしていました。しかし、その成功とは裏腹に自分が行っていることへの疑問から、アルコール依存や自殺願望に苦しんでいたそうです。ちなみに、この楽曲のタイトル「シャンデリア」は、これまで自分が楽曲を提供してきた超人気シンガーたちのことを、たとえたものです。つまり、光り輝く人たちに作品を提供するという裏方の身から、もう一度自分自身のために曲を作り、自ら歌うという決断をしたわけです。その結果、この「シャンデリア」は全米チャート１位に。楽曲の背景を知ると、より深くその意味を理解することができます。

・ア・グレイト・ビッグ・ワールドアメリカ出身、イアンとチャドの二人組ユニット。今回のグラミーでは主要部門ではなく、最優秀ポップパフォーマンス（グループ）にノミネートされています。この二人組、昨年の６月にアルバムの日本盤が出るタイミングで、私のブログにも書いたことがあります。では、そのときにも紹介した今回グラミーにノミネートされた楽曲のＭＶです。「Say Something」　　：A Great Big World & Christina Aguilera 何か言ってよあなたを諦めてしまいそうあなたが望むなら私はあなただけのものよどこだってついて行けるのに何か言ってよあなたを諦めてしまいそう自分が幼く感じる私の理解を超えてる何もかもわからないきっと私はつまづいて転んじゃう今はまだ、愛し方を学んでいるやっと理解し始めたところ何か言ってよあなたを諦めてしまいそうあなたが望むなら私はあなただけのものよどこだってついて行けるのに何か言ってよあなたを諦めてしまいそう本当の気持ちを抑え込む私が愛してるのはあなただけそして、私はあなたに別れを告げる何か言ってよあなたを諦めてしまいそうごめんあなたのところへ行けなくてどこだってついて行けるはずなのに何か言ってよあなたを諦めてしまいそう何か言ってよあなたを諦めてしまいそう何か言ってよでは以前のブログにも載せた、二人へのインタビューの内容です。チャド：　僕たちが音楽を作る大きな理由の一つは、僕たちは一人じゃないと実感　するため。　僕たちは皆、つながっていると感じたい。　これは人間の経験にとって欠かせない部分。　それに、僕たちはひそかに宇宙人も聴いてくれることを願っているんだ。　僕たちは皆、何か、より大きなものの一部なんだ。イアン：　僕とチャドはレコーディングの最中に、ヨセミテ(国立公園)に行ったのを　憶えてる。　僕たちはただ星を見上げた。　自分がとても小さく感じたけれど、すべてがうまくいくような気がしたんだ。チャド：　人に境界線はない。　僕たちは皆、このとても大きな地球にとって欠かせない存在なんだ。ア・グレイト・ビッグ・ワールドに関しては以前にも書いたので、今回は多くを書きません。とても純粋な二人です。今回のグラミーで注目されているサム・スミスやシーアの人物像を知ると、人は、誰もが幸せであることを望みますが、ときにはその内面に苦悩や葛藤、孤独感、挫折感などを抱えることによって、より多くの人に共感や感動を与える、すばらしい創造性を発揮することが出来る存在なのだと感じます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　白山オステオパシー院長