「やまのあなたの、空遠く・・・。」
久しぶりに、ゴダイゴさんの「ガンダーラ」をYoutubeで聞いていたら、
「山の彼方の空とおく、幸い住むと人の言う・・・」という詩が、不意に
頭の中に浮かんできました。
しかし、「山の彼方の空とおく、幸い住むと人の言う・・・」のあとの文章が
全く出てこない。
え~と、「・・・我、泣き濡れて蟹と戯る。」いやいや、全然違うし・・・。
更に誰の詩だったかも、全く思い出せない。
ということで、「こんな時は、もの知りのグーグル先生に聞いてみよう!!」
と「山の彼方の空とおく、幸い住むと人の言う」と打ち込んでみたところ。
まず作者は、ドイツ新ロマン派の詩人カール・ブッセ、そのブッセさんの
詩を上田 敏が翻訳したものだということが分かりました。
さすがは、グーグル先生です。
ではまず、詩の全文。
「山のあなた」
作 カール・ブッセ 訳 上田敏
山のあなたの 空遠く
「幸(さいわい)」住むと 人のいふ
噫(ああ)われひとと 尋(と)めゆきて
涙さしぐみ かへりきぬ
山のあなたに なほ遠く
「幸」住むと 人のいふ
語意
山のあなた : 山の彼方 山の向こう側
「幸」住むと : 幸福な場所 理想郷がある
尋めゆきて : 探しに行って
涙さしぐみ : 涙ぐんで
私は「山の彼方」と覚えていましたが、実際は「山のあなた」だったんですね。
この詩の意味は、
山の彼方に幸せの理想郷があると人が言うので、探しに行ったが
どうしても見つけることが出来ず、涙ぐんで帰ってきた。
あの山の、さらに遠い彼方には幸せの理想郷があると、人々は
なお語り伝えるのだ。
という感じで、なんとも切ない詩です。
これまでに数多くの師、あるいはマスターと呼ばれる人たちが繰り返し
しあわせは「いつか、どこかに。」ではなく、「いま、ここに。」あるのだよ
と、私たちに教えてくれています。
あるときは「確かにそうだよな~。」と感じていても、状況が変わると
どうしても、そうは感じることが出来なくなってしまう自分がいます。
まだまだ、道のりは長いです・・・。
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白山オステオパシー院長