「北海道の景色2015夏(1/3)」

北海道から東京に戻ってきました。 今年は、北海道も30℃を超える暑さが続きましたが、その間 東京は連日35℃を超える猛暑日だったようですね・・・。 今年も写真を少し撮ってきましたので、ご紹介。

私の家の右隣のおうちの、 見渡す限りのビート(甜菜 (てんさい))畑。 砂糖の原料です。 土質の良いところでは、畑に 直に種を蒔いてビートを生産 しますがこのあたりは、重粘土 の土質のため、まだ雪の残る 3月頃にビニールハウスの中 でペーパーポットという紙で できたポットに種を蒔き苗を 育てて、機械を使いその苗を 定植していきます。 その後、10月頃の収穫まで 半年以上のあいだ除草、防除 などの管理をします。 見た目は、カブのような形を しており、秋にはトラクター で牽引する巨大な収穫機で、 自動で葉を切りながら、 収穫していきます。 こちらは、我が家の左隣の おうちのカボチャ畑。 2ヘクタールほどの畑に、 カボチャが栽培されています。 カボチャは、除草などの管理 作業が、比較的楽ですが 収穫は全て手作業となるので それはそれで大変です。 まあ結局、栽培が楽な作物 など、一つもありませんが。

かぼちゃの雄花で、ミツバチが 花粉を集めているところ。 かぼちゃの花は雄花と雌花に 分かれており、ミツバチなどを 介さなければ、なかなか受粉 できません。 このようなタイプの野菜、果物 の花を、虫媒花と呼びます。 現在、恐らく抗生剤(*1)等 の影響で世界中でミツバチ がいなくなるところが出てきて おり、中国などはミツバチの 代わりに人海戦術で、受粉を 行っています。 「(*1)海外の養蜂家は、 鶏、豚、牛などの家畜と同じ ようにミツバチにも抗生剤を 投与しているため、海外産の 安いハチミツには、抗生剤が 含まれています。」 言葉は悪いですが、ミツバチ が消えたのも、自業自得と 言っても、よいのかもしれ ません。 人間が、自分の都合で好き 勝手なことをすると、自然 からは手痛い、しっぺ返しを 受けるということでしょう。

ミツバチのおかげで、無事に 着果したかぼちゃの雌花。 幸い、この地域にはまだ たくさんのミツバチが、飛び 交っていました。 ジャポニカ学習帳の表紙の 昆虫の写真が気持ち悪いと クレームをつけた、馬鹿な 教師や親に、この風景を 見てもらいたいものです。 少し成長し、縞模様が見え はじめています。

追記: 本記事をUpしたあとに当院に来ている研究者の方から、ミツバチの減少とネオ ニコチノイド系農薬との関連を書いた資料、本をいただきました。 以前に神保町の岩波ホールで見た映画「みつばちの大地」では、みつばち減少に 関して考えられる、抗生物質などの薬物投与、農薬、ミツバチへギイタダニなどの 寄生虫、長距離移動などのストレス、現代社会がもたらす電磁波、などの幾つかの 要因の中では、抗生剤による影響を最も大きく取り上げていたため抗生剤の影響と 書きましたが、資料ではネオニコチノイド系農薬がその原因だとされていました。 私の地元でも、20年以上前からネオニコチノイド系農薬が使用されていますが、 今のところミツバチが減ったという印象は受けません。 ミツバチの減少には、農薬の使用量、或いは他の要因との複合的な関連があるの かもしれません。 こちらは映画「みつばちの大地」の公式サイトです↓                           「みつばちの大地」