「得体の知れないファブリーズ(1)」

当院では芳香、除菌、消臭などを兼ねて、アロマオイルを使用しております。 よく使うのは、オレンジ、ラベンダー、ペパーミント、セージ、ローズマリー、 レモンなど。 これらをその日の天気、気分などに合わせてブレンドし、アロマディフューザー に入れています。 これらのアロマオイルには、天然由来の各種分解成分が含まれています。 例えば、オレンジオイルにはリモネン、ラベンダーにはリナロールや酢酸 リナロル、ペパーミントにはメントールなど、これらはいずれもタンパク質 等を分解する性質があります。 オレンジに含まれる芳香成分リモネンは、洗剤の洗浄成分として耳にした ことがある方もいると思います。 しかし、夏場などはアロマディフューザーだけでは足りずに、次の方のために 施術ベッドに「シュッシュッ」とスプレーしたりすることもあります。 以前は、とりあえずファブリーズというものを使用したこともありましたが、 あの、いかにも「化学合成物質満載です!!」という香りに私は耐えられず、 現在は他の物を使用しております。 このファブリーズ、ご家庭で使用している方も多いかと思いますが、皆さん なにが含まれているのか、成分表示を見てみたことはあるでしょうか? これがファブリーズの成分表示です↓

なんと成分として表示されているのが、 「 消臭成分、香料、保存料、水、エタノール 」 たったこれだけ・・・。 消臭成分って、いったいなに??? 例えば、以前に私がブログで取り上げたビオレUという、石鹸もどきの製品。 この製品の成分表示はというと、 水、ラウレス硫酸Na、PG、ペタイン、デシルグリコシド、ミリスチル- アルコール、オクトキシグリセリン、ラウリルヒドロキシスルタイン、 ジステアリン酸グリコール、ノバラエキス、エタノール、ポリクオタニウム-7、 コカミドMEA、リンゴ酸、ラウレス-4、ワセリン、イソステアリン酸- コレステリル、ハイブリッドヒマワリ油、PEG-65M、BG、クエン酸、 水酸化Na、安息香酸、EDTA-3Na、香料 これだけ多くの物質が表示されています。 ではなぜファブリーズでは具体的な物質名が書かれていないのでしょうか? それは、この製品が「家庭用品品質表示法」に該当しないからだそうです。 「合成洗剤、石鹸、家具用洗浄剤、漂白剤」などはこの法律に該当するため、 ビオレUは、成分名を細かく表示しなければならないということになります。 石鹸、洗剤などは皮膚には触れますが、基本的には体内に吸収されるのは ごくわずかです。 それに対して、ファブリーズは空気中に浮遊している成分を鼻や口から吸収し 直接体内に取り込んでしまうわけですから、本来ならこちらの方が具体的な 成分を表示しなければいけないと思うのですが・・・。 ファブリーズに関しては健康被害の報告も多数あるようですから、法改正を させないためにP&G株式会社が、一生懸命に政治家達への政治献金に 精を出して、法改正を食い止めているなどということも可能性としては、 あるのでしょうか? 製品に書かれている成分表示があまりにも酷すぎるので、P&Gのサイトを 見てみると、少しだけ詳しく成分内容が書かれていました↓
しかし、これを見てもなにがなんだかほぼ分からないので、次回はこの内容に ついて、少し考えてみたいと思います。 関連記事:    「皮膚表面は、なぜ弱酸性なのか?」    「質問 弱酸性って皮膚にやさしいの?」    「遺伝子組み換え作物とは?」    「遺伝子組み換え大豆とアレルギー」    「遺伝子組み換え作物とスーパー雑草」    「日本政府による遺伝子組み換え作物栽培への環境づくり」    「りんごダイエット」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(1)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(2)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(3)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(4)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(5)」    「「茶のしずく石鹸」によるアレルギーついて(6)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(7)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(8)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(9)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(10)最終回」                                  白山オステオパシー院長