「得体の知れないファブリーズ(2)」

少し間が空きましたが、「得体の知れないファブリーズ(1)」の続きです。 ではもう一度、前回載せたP&G株式会社のサイトにおいて表示されている ファブリーズの成分表を見てみましょう↓
パソコン画面のスクリーンショットでは、イマイチ読みにくいのでこの内容のうち 成分と働きの部分のみを転記してみたいと思います。 Q.ファブリーズの主な成分は? ・成分1          トウモロコシ由来消臭成分    働き トウモロコシ生まれの有効成分で、ニオイのもとの分子をとり込み、消臭 します。 ・成分2 除菌成分   働き Quat(クウォット)(有機系)。特定の除菌成分の総称です。 このタイプの除菌成分の安全性は広く認められており、化粧品や薬用石鹸 などに使用されています。 有機酸。野菜や果物の酸と同じ成分がQuat(クウォット)の効果を高める ために配合されています。 ・成分3 水溶性凝集成分  働き 高分子ポリマーの一種。ハウスダストをまとめて固め、空気中に舞い上がり にくくします。 ・成分4 香料 働き ポリエチレンとナイロンの多層構造 ・成分5 水    働き 有効成分をやさしく布地に浸透させ、ニオイのもとをつかまえるのを助けます。  以上が、P&G株式会社のサイトに載っているファブリーズの成分表示ですが、 いかにも、胡散臭い内容です。 特に、成分2の除菌成分に関する説明、 「このタイプの除菌成分の安全性は広く認められており、化粧品や薬用石鹸 などに使用されています。」 本当に安全性に対する自信があるのならば、法律上は表示する義務が無くとも 全ての物質名を、具体的に示しても何の問題も無いはずです。 このような書き方をするということは、具体的な成分表示を躊躇してしまう なんらかの理由があるからでしょう。 このファブリーズの内容成分について調べていたところ、渡辺雄二著の その名も「ファブリーズはいらない」という本があることを知り、早速購入 してみました。 この渡辺雄二氏は、ベストセラーとなった「買ってはいけない」の著者でも あります。 この「ファブリーズはいらない」という本には、ファブリーズ以外にも バルサン、ゴキジェットプロ、香取線香、ムシューダ、ブルーレットなど 普段、身の回りで使用されている様々な製品の危険性が書かれています。 次回は、渡辺雄二著の「ファブリーズはいらない」の内容を参照しながら、 ファブリーズの成分について考えていきたいと思います。 最後に、ファブリーズで実際にあった出来事を紹介いたします。 あるお母さんは、お子さんの靴の匂いが少し気になったため、消臭のために 靴の中にファブリーズをスプレーしたそうです。 その後、お子さんはその靴を履いていましたが、ファブリーズを使用した 数日後に、両足の裏の皮がベロッと剥けてしまったそうです。 お母さんは、それほど大量にスプレーしたわけでもなく、お子さんも 靴下を履いていたにもかかわらず、人間の体の中でも一番皮膚の厚みが あり丈夫な、足の裏の皮が剥けてしまう。 これが、P&G社曰く「安全性が広く認められている」ファブリーズという 名の、化学合成物質の塊です。 では次回は、上記の件についても考えながらファブリーズの成分検証を していきたいと思います。 関連記事:    「皮膚表面は、なぜ弱酸性なのか?」    「質問 弱酸性って皮膚にやさしいの?」    「遺伝子組み換え作物とは?」    「遺伝子組み換え大豆とアレルギー」    「遺伝子組み換え作物とスーパー雑草」    「日本政府による遺伝子組み換え作物栽培への環境づくり」    「りんごダイエット」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(1)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(2)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(3)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(4)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(5)」    「「茶のしずく石鹸」によるアレルギーついて(6)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(7)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(8)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(9)」    「「茶のしずく」石鹸によるアレルギーついて(10)最終回」    「得体の知れないファブリーズ(1)」                                      白山オステオパシー院長