「水木サンの幸福論」

漫画家の水木しげる先生が、11月30日に永眠されました。 享年93歳。 ネット上では、水木先生が書いた「水木サンの幸福論」というタイトルの 本が話題になっており、内容が気になってアマゾンさんをチェックすると 一時的に在庫切れ、更に入荷時期は未定。 おそらく私と同じようなことを考えている人が、他にも沢山いるのでしょうね。 在庫切れとなると余計に読みたくなるのが人の性。 しかし、ジュンク堂紀伊國屋書店も、主な本屋さんは全て入荷待ち状態。 いろいろと探した末に某古書店にあるの発見して、なんとかゲットする ことができました。 内容は二部構成になっており、第一部が「水木サンの幸福論」、第二部が 「私の履歴書」。 第二部では自由奔放すぎて同い年のみんなよりも、1年遅れで小学校に 入学した子供時代のおはなし。 就職しても、次から次へと仕事をクビになっていた青年時代。 第2次大戦中の、パプアニューギニアでの壮絶な戦争体験。 パプアニューギニアで左腕を失いながらも、生き延びて日本に帰国した ものの、生きていくために必死な戦後。 40歳を過ぎて、ようやく漫画家として売れ始めてからのことなど、 内容的には、時にかなり悲惨な状況なのですが、水木先生の文章には いつもどこかにユーモアがあります。 パプアニューギニアでも、現地の人達とすぐに仲良くなってしまう この大らかさが、鬼太郎とその仲間達のような愉快な妖怪の話へと つながったのでしょうか。 では最後に、本の第一部「水木サンの幸福論」から、ネットで話題となって いた、水木先生の考える「幸福の七ヵ条」です。 幸福の七ヵ条 第一条  成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。 第二条  しないでいられないことをし続けなさい。 第三条  他人との比較ではない、あくまでも自分の楽しさを追求すべし。 第四条  好きの力を信じる。 第五条  才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。 第六条  怠け者になりなさい。 第七条  目に見えない世界を信じる。 水木先生は、今あちらの世界で妖怪たちに出会っているのかな? 関連記事:    「逆説の10カ条」    「天命」    「ダライ・ラマ14世」    「EMI MARIA」(動画)    「日本人の特性(2)(動画もあり)」    「私の原点?」    「アセンションもいいけれど。」       「七つのアドバイス」                                    白山オステオパシー院長