「風邪には、ビスケット&コーラ!?」

コカコーラのレシピ

先日、ノルウェーに住んでいる知人が日本に一時帰国した際に、一緒に 飲みに行きました。 その時に聞いた、彼が風邪をひいた時の体験談です。 彼は風邪をひき、体もだるく、熱っぽかったために病院へと行きました。 日本の感覚では、当然薬を処方してくれるかと思いきや・・・ 「これくらいなら大丈夫だから、ビスケット食べて、コーラ飲んで  寝てなさい。」 と、言われたそうです。 「風邪にビスケットとコーラ???」 なぜ薬ではなく、ビスケットとコーラなのか? 海外のお医者さんは、どこの国も日本と医療制度が違うためなのか、 あるいは、薬の副作用や人間の自己治癒力についてよく理解している ためなのか、日本のお医者さんのように安易には薬を出しません。 逆に言うと、日本ほど医師が安易に大量の薬を患者に処方する国は、 他には無いということです。 結局、彼はビスケットとコーラは試さずに休息のみで治したそうですが、 どのような意味があるのか気になって、少し調べてみました。 調べてみると「コーラを飲む。」というのは欧米諸国では風邪をひいた時の 治療法としては、かなり一般的なようです。 実際、コカコーラは元々は風邪薬として作られたそうです、 以下に森田ともえさんという方がブログに書いていた内容を転載します。 ■コカコーラは、薬剤師が作った風邪薬だった? コカコーラはアメリカのジョージア州アトランタにて薬剤師のジョン・ペンバートン によって開発されました。 コカの葉に含まれる鎮痛成分に着目し、頭痛に効く風邪薬として「コカコーラ」を 販売しています。 もっと、言うと、風邪用のシロップを作っている時に、炭酸で割った事で、偶然 生まれた飲み物だったのです。 現在では、コカの代わりにカフェインが成分として入っています。 ■コカコーラの秘密の成分7Xとは? コカコーラのレシピは、秘密で、現在でも確実には明かされていません。 ただ、7Xというのが、コーラの味を作る秘密の香料です。 アメリカで、伝えられた「ついに明かされたレシピ」では、以下の成分が入って います。 カフェイン、ライムジュース、砂糖、カラメル、ナツメグ、レモン、オレンジ、 コリアンダー、シナモン、バニラ、ネロリ、少量のアルコールが成分として 入っています。 確かに、このレシピだと、子供用の咳止めシロップの味になりますね!
以上、森田ともえさんのブログの抜粋です。 知人のノルウェーでの話を聞いて、たしかエドガー・ケイシーも病気の治療法の 一つに「コーラの原液を水で割って飲みなさい。」というのがあったはずと思い 調べてみました。 31歳  女性  主訴 膀胱炎 (540-11) その日の日中、あるいはその日の夕方に――少量のスイカの種茶を使用すること; これが浄化する助けになるだろう。 あるいは、もし手に入るなら、コカコーラ――少量のコカコーラ――を飲むこと; 腎臓を介しての諸々の導管を浄化あるいはきれいにすることにおいて、これが ほとんど同じ方法と仕方で作用し、ひいては全体的な諸力と諸々の影響力を 軽減するだろう。 51歳  女性  主訴 カタル (1703-1)  どんな飲み物でも炭酸水が用いられるのが非常に良い、とりわけコカコーラ あるいはそれらの種類のもの――その製造にいかなる保存料も使われてさえ いなければだ。 28歳 女性  主訴 インフルエンザ他 (3081-1) 飲むべき唯一のソフトドリンクはコカコーラであろう。 これは腎臓を通じての状態と、肝臓と腎臓間の循環の助けになる。 66歳  女性  主訴 排泄不良 憂鬱症 (3412-1) (問)(自動車事故で)頭と首と肩に怪我をしたために、ときどき首と肩の ところに吹き出物が出来、とても悩まされています。 どうすれば良いでしょうか? (答)これらの状態は、蒸気風呂に入り、その後でマッサージをすることを 続けるならば、徐々に消えるはずである。 また、低下している消化管や心臓、腎臓の活動を良くするために、指摘した 成分を服用することでも、これらの状態は変化するだろう。 コカ・コーラを飲み物としてではなく、薬として飲むことだ。 他にもコカコーラに関するリーディングが沢山ありましたが、これらはその 一部です。 特に多かったのは腎臓系の病気に関するリーディングでの、「コカコーラは 腎臓の浄化機能を助ける。」というものです。 驚いたのは、ケイシーは二酸化炭素は体内の代謝による最終産物のため、 絶対に摂るべきではないと言っていると、わたしは思っていたのですが、 (ケイシーは時には炭酸飲料のことを「毒水」とさえ呼んでいます。) しかしリーディングの中には、水でコーラの原液を薄めたものだけでなく、 炭酸を含んだコーラを勧めたものがあることです。 また、コーラはダメと厳禁されている人もいます。 これらを読むと、人の体というのは本当に人それぞれで、画一的な決まった 治療法というものは無いのだな~、ということをあらためて実感しました。 次にビスケットに関してです。 ケイシーリーディングでは、風邪の時にビスケットを勧めているものは ありませんでしたが、食事に関して言えば体をアルカリ化する野菜や 柑橘系の果物を推奨しています。 また、炭水化物は体内のphを酸性に傾けるため食べ過ぎないようにして、 食べる際は良質のものを選ぶようにと言っています。 私の考えでは、ノルウェーで炭水化物と言えば基本的にはパンが主体の ようなのでグルテンが絡み合って消化しにくいパンよりも、ビスケットの方が 消化しやすく、内蔵に負担がかからないために「風邪の時にはビスケット」 ということになるのではないかと考えています。 日本でいえば、お粥のようなイメージと考えれば良いのではないでしょうか。 最初に「風邪にはビスケットとコーラ」と聞いたときには驚きましたが、 調べてみると、実は理に適っているのかもしれません。 薬に頼らない風邪の治療法というのは、それぞれの人により、また国により 本当に千差万別です。 いろいろな治療法を生理学的に検討してみて、食べ物、飲み物、休息の方法 などいくつかのパターンを作り、どのような組み合わせがその人にとって 最適なのかを検証するのも面白そうです。 関連記事:    「炎症とは(真野説) (1)」    「炎症とは(真野説) (2)」    「エドガー・ケイシーとは」    「ケイシーリーディングでの細菌に関する見解」    「ケイシーリーディングにおける喘息の原因と治療法」    「りんごダイエット」    「長寿と利他主義」    「先生のとこって、安いよね。」                                  白山オステオパシー院長