
↑TABINOYA近くの景色、西洋の幽霊が出てきそうな雰囲気です。

↑近くにあったバー

↑Design pilsnerとシーフードパスタ
TABINOYAさんの周辺を歩いていると、近くにお酒を飲めそうなお店を発見。
時間調整のために、荷物を持ったまま入ってみました。
カウンター席に座り、お姉さんに「エストニアのビールありますか?」と
聞くと、いくつか教えてくれた中からDesign pilsnerを注文、お腹も少し
空いていたので、さらにシーフードパスタを注文。
ビールは結構にごりがあって、私がイメージしていたピルスナーとは違い
ましたが、これはこれで美味しかったです。
パスタもモチモチした食感でgood、パンも付いてきたのでかなりお腹も
満たされました。
ビールとパスタでお腹も満たされたところで、TABINOYAさんに戻ってみますが
まだ、「Back in 10 min」の張り紙が・・・。
試しにブザーを押してみるとオーナーの余田さんが出て、入口のドアを開けに
来てくれました。
余田さん曰く、「お昼に少し宿を空けた時に貼って、そのままになってました。
ごめんなさい。」とのこと。
どうやら私が最初に来た時にも余田さんは居たようですが、おかげでエストニア
のビールを試すこともできたので、良しとしましょう。
かなりレトロな感じの階段を上がった3階がTABINOYAさん。
宿に入るとレセプション、その隣には共用スペース、宿泊者が自分で調理もできる
キッチンや共用の冷蔵庫があり、その更に奥にはシャワールーム、こじんまりして
いますが、古い建物の柱を生かした良い雰囲気です。

↑TABINOYAさん、レセプション

↑キッチン、冷蔵庫などがある共用スペース。ここでパン、シリアルなどの朝食が出ます。

↑共用スペースの壁には、タリン旧市街の地図

↑展望台へと上る石段、House of the Governmentの横壁は補修中。

↑展望台から見るタリン旧市街、宮崎駿監督の映画に出てきそうな街並みです。

↑アーモンドのお菓子を売るおばちゃん、日本で言うと天津甘栗のような感じ?
2月11日(木)
共用スペースで余田さんとお話をしながら、朝食をいただきます。
余田さんは福岡出身、バックパッカーをしていてエストニアに立ち寄ったところ
現地の人と仲良くなり、長居しているうちにエストニアの女性と知り合い結婚。
エストニア人の奥さんを日本に連れて行っても、苦労するかもしれないということで
余田さんがエストニアに移住することに決定。
地元の人達の助けもあり、この場所で旅行者向けのゲストハウスを始めることに
なったそうです。
食事後には、余田さんにタリンのおすすめスポットを教えていただき、外に出ます。
私が外に出る少し前には30代くらいの日本人女性が一人、大きなバックパックを
背負って出発していました。
昔は日本が大嫌いだった私も、今ではすっかり日本が一番と思うようになり、
素直に凄いな~、と思ってしまいます。
やはり歳でしょうか・・・。
まず向かった先は、TABINOYAさんの近くにある丘の上の展望台。
この展望台に上がる坂は石段になっており、その横の斜面は石壁、その石壁の上
にはHouse of the Governmentの建物、私が石段を登っている時はちょうど建物の
横壁の補修作業をしていました。
石段を登り切ると、タリン旧市街を一望できる丘の上に出ます。
ちなみにこのタリン旧市街は1997年にユネスコの世界文化遺産に登録
されています。
丘の上からの景色はまさに中世ヨーロッパという感じで、宮崎駿監督の映画に
そのまま出てきそうな雰囲気です。
宮崎駿監督は、きっと世界中のこういった街並みを見て歩いたのでしょうね。
展望台の横には屋台があり、おばちゃんが何か売っていました。
聞いてみると、アーモンドにシナモン、ベリー、オレンジなどを絡めて炒めた
ものだということで、それぞれを味見させてもらいましたが、私はシナモンが
一番気に入ったので、シナモンの小袋を買って食べながら歩きます。

↑Dome church

↑Alekisander Nevski Katedraal

↑占領博物館
展望台のあとは、13世紀にデンマーク人が建てたエストニア最古の教会という
Dome church、そして1901年に当時支配していた帝政ロシアによって建てられた
ロシア正教の教会 Alekisander Nevski Katedraal、この教会は周りの建物の
建築様式からは完全に浮いていますし、今もエストニア人の心情からすると
複雑なものがあるようです。
それから、旧ソ連によるエストニア占領をテーマにした占領博物館へと向います。
この博物館、私が入った時には受付のおばちゃん以外には誰もおらず、暇な
おばちゃんが私にいろいろと話しかけてきます。
ここでは、エストニア語の「ありがとう!」と「こんにちは!」を、おばちゃんに
教えてもらいました。
「ありがとう!」は「アイタ!」、「こんにちは!」は「テレ!」、エストニア語の
「アイタ!」は日本語では「Ouch!」の意味なんだよと教えてあげました。
博物館には当時の自動車や日用品などの他、地下には旧ソ連占領時代に
建てられていたレーニンやスターリンなどの像を取り壊した頭部や、ブレジネフ
書記長の垂れ幕なども展示してありました。
おばちゃんによると、この博物館に来る日本人はほとんどいないそうです。
たしかに私も余田さんに勧められていなければ、来てはいなかったでしょうが
ここに来たおかげで、エストニア語を少しだけ覚えて帰ることができました。
占領博物館を出たあとは、Town Hall Squareに向います。
ここに建つTown hall(旧市庁舎)の角のところには、Draakonという余田さん
おすすめのスープ屋さんがあり、エルクのスープを飲むことができます。
ここではスープにはスプーンなどは付いておらず、器に直接口をつけて飲む
のが中世風なのだそうです。
私はエルクのスープと野菜のパイを注文、パイの中身はにんじんとキャベツを
ペーストにしたもの。
スープは美味しかったのですが、パイの味はそこそこ。
それから、Town Hallの前の通りを歩いていると、ビールの醸造タンクを発見。
思わず、隣に併設されているレストランに入ってしまいました。
私はビールとソーセージを頼みましたが、残念ながらビールが冷えていない。
やはり、冷たいビールに慣れた日本人としては冷えたビールを飲みたいところ
でした・・・。
つづく。