「ケイシー・リーディング(11)」

前回の記事では、私がオステオパスとして参考にしているのはDr.スティル、

 

Dr.フルフォードの他には、エドガー・ケイシーのリーディングであると

 

書きました。

 

私はジャパン・カレッジ・オブ・オステオパシー在学中、現代のオステオパシー

 

理論にどうしても納得がいかず、Dr.スティルの原書を読み始めたのですが、

 

それと同時にエドガー・ケイシーのリーディングでは、オステオパシー治療に

 

関して、どのようなことが書かれているのかも調べました。

 

今回紹介するのは、No.1130-1、No.2019-1、そしてアメリカのケイシークリニックの

 

院長を務めていたDr.ウイリアム・マクギャレイが1968年にケイシーリーディング

 

をもとにして、医師向けに出版した「Physician’s Reference Notebook」からの

 

抜粋です。

 

 

 

1、NO.1130-1 腎機能障害 37歳、男性 に対するリーディングの抜粋

 

Also we find that only the corrective measures made in the manner in which

 

the condition has increased would not eliminate entirely the disturbing

 

conditions, any more than would the medicinal values in the system do other

 

than change the chemical reactions for the body.

 

First then, as we find, we would have three to six osteopathic adjustments

 

and manipulations; particularly in the 9th 10th 11th and 12th dorsal center-to

 

be sure, coordinating the lumber axis and the upper dorsal and cervical area

 

with the corrective measures that would be maintained by one making a perfect

 

alignment through the cerebrospinal system.

 

 

また我々の見るところ、この状態を増大させた部分だけを矯正するような治療法では、

 

障害となっている状態を完全に取り除くことはできない。

 

これは、身体に薬効成分を与えても、身体に対する化学反応に変化をもたらすほどの

 

ことしかできないのと同じである。

 

まず、3回から6回オステオパシーによる調整とマニピュレーションを行う。

 

特に胸椎の9,10,11,12番を念入りに行う。

 

もちろん、脳脊髄系全体にわたって完全に整列させることのできる人の施す矯正

 

方法によって、腰椎軸と上部胸椎と頸椎部位を協調させながらである。

 

 

 

2、NO.2019-1   てんかん 52歳、男性 に対するリーディングの抜粋

 

After the two days of applying the Packs, we would begin then with the osteopathic

 

adjustments,-with particular reference to a subluxation as will be found

 

indicated in the lower portion of 9th dorsal center, or 9th 10th and 11th.

 

Coordinate such correction with the lumber axis and the upper dorsal and

 

cervical centers.

 

 

二日間、ひまし油パックをしたなら、次にオステオパシーによる調整を始める。

 

この場合、特に胸椎の9番から下の部分、つまり9、10、11番にあるサブラク

 

ゼーションに対して念入りに施すようにする。

 

これらの調整を腰椎軸、上部胸椎、頸椎の中心との協調を取りながら行うよう

 

にせよ。

 

 

 

3、ケイシーリーディングを基にして医師に向けて書かれた本からの抜粋

 

「Physician’s Reference Notebook」William. A. McGarey M.D 1968 

 

 

(1)喘息治療からの一部分 P.58

 

Osteopathic adjustments vary according to the conditions found, of course.

 

Stress should always be placed on correcting subluxations while balancing

 

the lumber axis with the cervical and the 9th dorsal.

 

The balancing or coordinating is not a simple thing but apparently has much

 

to do with correction of various incoordinations within the body proper.

 

 

もちろん、見つかった状態に応じたオステオパシーの調整は状態を改善させるが、

 

ストレスはサブラクゼーションを矯正しても、腰椎軸、頸椎、胸椎9番をバランス

 

させない限り、取り除くことは出来ない。

 

これらをバランス、または協調させることは単純なことではないが、この不協調を

 

正すことは体を正常化させる上で大変価値のあることである。

 

 

 

(2)糖尿病治療からの一部分 P.118

 

Undoubtedly, diabetes exists without the definite subluxations of the vertebrae

 

which have been named.

 

In these case, however, abnormal autonomic impulses still appear to be coming

 

to the pancreas.

 

Thus it would be advisable in all cases of diabetes, since we cannot always

 

apprise the need for this type of therapy, to institute a course of osteopathic

 

manipulations and adjustments.

 

Specific adjustments of these particular vertebrae should be made as well as

 

general adjustments.

 

They should be given in series, six to eight.

 

They should coordinate the 4th lumber with the 3rd cervical in conjunction

 

with the dorsal vertebrae that are being treated.

 

It is important to remember that a pressure might be alleviated, but correct

 

flow of nerve impulses cannot come about consistently unless the balance is

 

maintained over a period of time.

 

This is why more than one treatment is necessary.

 

 

確かに糖尿病は、これまで述べられたような明確なサブラクゼーションなしで発症する

 

ことがある。(この文章の前段でT6~T9のサブラクゼーションに関する記述がある。)

 

しかしながら、明確なサブラクゼーションがなくとも膵臓への異常な自律神経の

 

インパルスが発生している場合がある。

 

多くの場合、明確なサブラクゼーションが無いために私たちは患者全員に

 

オステオパシー治療が必要だと伝えることができないが、上記の理由から本来は

 

全ての糖尿病患者にオステオパシーのマニピュレーションと調整を勧めることが

 

望ましい。

 

障害部位への調整は全体的な調整と並行して行われるべきである。

 

この調整は6回から8回のシリーズとして行い、休息を挟んだあと次の6回から

 

8回のシリーズをおこなう。(通常は週2回程度の頻度で行い、3週間程度の休息を

 

勧められることが多い。また休息期間には、ひまし油パックなどが勧められること

 

が多い。- 眞野)

 

この治療は、腰椎4番と頸椎3番と胸椎との関連の協調を取るべきである。

 

覚えておくべき重要なことは、矯正により障害分節の圧迫は緩和されるが、全体的な

 

調整によってバランスが整うまでは、神経インパルスは正常に流れないということ

 

である。

 

これが、なぜ1回以上の治療が必要なのかという理由である。

 

 

 

 

 

以上がオステオパシー治療に関するケイシー・リーディングの一部です。

 

現代オステオパシー理論では、身体が歪んでいても関節の可動性があれば

 

良しとするものがありますが(例えばクチェラマニュアルの側湾症治療に

 

関する部分)、上記の内容を読めばその考え方が誤りであるということが

 

わかると思います。

 

当然のことながら、Dr.スティルも後頭骨から尾骨まで全ての骨を、体全体の

 

バランスも含めて本来の状態に正さなければ病気は治らない、と繰り返し

 

書いています。

 

私は学生時代の後半、そして卒業して白山オステオパシーを開院してから、

 

上記の内容のように、特定の障害箇所の修正、矯正、更に全身の骨相互間の

 

位置関係の両方を考えながら、オステオパシーの施術をおこなってきました。

 

そうすることで、初めて納得出来る結果を得ることが可能だと思っています。