「修証義」

全米オープンテニスで優勝した大坂なおみ選手、素晴らしいですね。 大坂なおみ選手や野球の大谷翔平選手の振る舞いを見ていると、年齢の高さと 精神性の高さには、それほど関連は無いようです。 では今回は「修証義」(しゅしょうぎ)から第十九節をご紹介。 修証義 第十九節 其形陋しというとも、此心を発せば、已に一切衆生の導師なり、設い七歳の女流なり とも即ち四衆の導師なり、衆生の慈父なり、男女を論ずること勿れ、此れ仏道極妙の 法則なり。 現代語訳 (曹洞宗西光寺のサイトより) 私心のない菩提心を持った人であれば、たとえ僅か七歳ばかりの童女であろうとも、 四衆(注)の導師であり、慈父ともいうべきものである。 そこに男女の差別などまったくない。 これは仏道極妙の法則である。 注: 尼僧、男僧、男の信者、女の信者 「修証義」とは (ウィキペディアより) 『修証義』(しゅしょうぎ)は、曹洞宗の開祖・道元の著作である『正法眼蔵』から、 特に在家信徒への布教を念頭におき、重要な点を抜粋し、全5章31節にまとめたもの。 『正法眼蔵』は基本的に僧を対象にしており、出家主義である(後期の「十二巻本」は 顕著)。 しかし、在家では禅の修行は実質困難であるので、在家で実践できる受戒などを 重視してまとめ上げている。 作成の経緯 東洋大学の学長で僧籍にあったこともある大内青巒を中心とする「曹洞宗扶宗会」が、 明治以降の新時代の風潮に応じた在家への新しい布教を念頭におき、明治中ごろに 『洞上在家修証義』(とうじょうざいけしゅしょうぎ)を刊行した。 これを永平寺貫首滝谷琢宗と總持寺貫首畔上楳仙が校閲・改訂の上、明治23年 (1890年)12月1日、名を『曹洞教会修証義』と改め公布した[1]。 その後更に『修証義』と改称された。もとは在家用に編集された『正法眼蔵』の 抄録本であるが、曹洞宗の教義を体系的にまとめたものとして、『曹洞宗制』により 僧・在家信徒共通の日用経典として扱われており、基本経典である『正法眼蔵』同様に 曹洞宗の根本聖典に位置づけられている。現在は曹洞宗宗務庁より刊行されている。 こちらは修証義の現代語訳を使用させていただいた、千葉県館山市にある曹洞宗 西光寺の法話ページです↓   「四諦 八正道 正見 その3 ―極妙の法則―」 次に、神奈川県横浜市にある曹洞宗 貞昌院のサイトより、修証義第十九節を含む 修証義第4章「発願利生(ほつがんりしょう)」です。 この章が、私たちの普段の生活に最も活用出来るのではないでしょうか↓   「修証義第4章 発願利生(ほつがんりしょう)」