「ONE OK ROCK河口湖アコースティックライブ」(動画)
7月22日~25日の4日間、河口湖ステラシアターにて行なわれたONE OK ROCKのアコースティックライブが、7月31日19:00よりストリーミング配信されました。
アコースティックライブと言ってもワンオクのメンバー4人の他に、パーカッション、キーボード、コーラス、ストリングスとかなり豪華なステージでした。
しかも当初はアーカイブの予定が無かったものが全世界からアーカイブの要望があり、8月1日23:59まで視聴が可能となったため、7月31日、8月1日の2日間ともに仕事が終わってから、お酒とつまみを用意して万全の態勢で、2日間最初から最後まで通して視聴しました。
1日目は純粋にライブを楽しみ、2日目はセットリストを作るために曲目のメモをとりつつ、今回の記事に書いたようなことを考えながら観ました。
現地で生で観ることが出来なくても、家に居ながらにしてライブを楽しむことが出来るというのはありがたいことです。
こちらはセットリスト
1, We Are
2, Bombs away
3, カラス
4, The Biginning
5, Deeper Deeper
6, Heartache
7, Broken Heart of Gold
8, Mighty Long Fall
9, First Love (宇多田ヒカルカバー)
10, Taking Off
11, Renegades
12, Stand Out Fit In
13, Wasted Night
セットリストを見ると比較的新しい楽曲や大ヒットした楽曲が多いのですが、私が注目したのは3曲目の「カラス」。
「カラス」はワンオクの曲の中でも私が特に好きなものの一つですが、2007年に発売されたセカンドシングル「努努-ゆめゆめ-」のカップリングとして収録された曲で、決してメジャーな曲とは言えません。
Takaが「カラス」を「We Are」、「Bombs away」の次に持ってきたことは、現在の日本の状況に対するTakaからのメッセージではないかと考えています。
今の日本では正直に自分の考えを言うと、もし誰かが、その考えは社会全体のためにならない発言だと受け取った場合、それらの人達から猛烈なバッシングを受ける可能性があります。
たとえその発言により誰一人傷つくことが無いとしてもです。
現在の日本は、そういった非常に危険な空気が醸成されていると感じます。
Takaはこれまでに多くの困難な状況を経験してきて、そして今の自分の発言による影響力の大きさを理解しているため、自らの作品を通して間接的に聴き手にメッセージを伝えているのだと私は解釈しました。
ONE OK ROCK 2013 "人生×君=" TOUR LIVE & FILMより
「カラス」 作詞:Taka 作曲:Taka , Alex
早朝のゴミ捨て場所には
しのぎ合って生きる黒い鳥達
それと僕らダブらせてみて
悲しい世界で生きていると確信
表情一つ変えず首かしげ
黒い目の奥底は四面楚歌 嗚呼
泣いてるか笑ってるか ソレすら君らには分からない
この孤独抱きしめて 悲しさで体は真っ黒さ!!
この翼いつの日か 黒よか白へと変わっていって
内(なか)は悪魔 外は天使
これを作り出すのは so お前らさ!!
ちょいとナメすぎたみたいだな!
オレらは全部覚えてる
あの日お前らにされたコト
今日もあの電柱から見ているぞ
復讐の名をかりて
自らが上に立ち
そこから見る景色は汚いんだろうな 嗚呼
磨がれてた刀が今 指示されるでもなく抜かれてって
傷つけて気がつけば 取り返しのつかないことになる
僕は何で悲しくも この時代に生まれてきたんだろう?
自分すら制御できず まるで飛び方を忘れてるカラス
The wing turns to white
I won't stop the fight
泣いてるか笑ってるか ソレすら誰にも分かりはしない
この孤独解き放って 誰かに伝えるべき白がある
この翼いつの日か 黒でも白でもなくなってって
形すら見えなくなって また新たな形(なにか)作り出すのさ
昨年からサカナクション、マキシマム ザ ホルモン、そして今回のONE OK ROCKとストリーミングによるライブ配信の記事を書きましたが、それぞれのバンドの個性が出ていてどれもとても良かったです。
今後、生のライブが復活しても、抽選に外れた人達、地方に住んでいてライブに行くことが出来ない人達等のためにオンラインのライブ配信は続けて欲しいですね。
では最後に、ライブ内でTakaが言っていた言葉。
世の中は、誰かがちょっとずつ変えていかないと変わらないから。
ONE OK ROCKのStudio Jam Session、Takaのカバー動画など、私のおすすめ動画もいくつか御紹介いたします。