「自家製消臭剤」

今回は、私が普段使用している自作の消臭剤を紹介いたします。 では、その写真から↓

この消臭剤の成分ですが、アロマオイル+無水エタノールです。 「得体の知れないファブリーズ」の第1回目に、アロマオイルには臭いの原因と なるタンパク質などを分解する、各種の物質が含まれていると書きました。 そしてエタノールには皆さんご承知のとおり、殺菌、消毒作用がありますので、 アロマオイルとエタノールの組み合わせで、殺菌、消毒、消臭が可能です。 またエタノールに殺菌作用があるということは、防腐剤としての役割も果たします ので、常温で置いておくことができます。 またエタノールは体内で代謝されますので、たとえ吸い込んだり、皮膚に付いたと しても、人体に悪影響を及ぼすことは、ほぼないと考えられます(この消臭剤を、 例えて言うなら、アルコール度数の高いウォッカにハーブの香りづけをした感じ?)。 私の場合、エタノールの中には下記のアロマオイルを溶かし込んでいます。   ラベンダー      20滴   レモンオイル     20滴   ペパーミント     10滴   ユーカリ       10滴   カンファー(樟脳)  10滴 なお、ボトルの容量は200ccです。 無水エタノールは500ccで1000円ほどで販売されていますので、 200ccなら約400円。 アロマオイルは種類や産地によりかなり価格差がありますが、この程度の 量ならば全部で100円以下ではないかと思います。 これらのアロマオイルに含まれている物質のうち、主要なものを書き出して みました。 ・ラベンダー リナロール(31%)   モノテルペンアルコール類  酢酸リナリル(38%)  エステル類 ・レモンオイル   リモネン(67%)    モノテルペン炭化水素類 ・ペパーミント メントール(31%)  モノテルペンアルコール類 ・ユーカリ 1.8 シネオール(80%)  モノテルペンアルコール類   ・カンファー(樟脳) α-ピネン(25%)、リモネン(18%)  モノテルペン炭化水素類 出来るだけ多くの物質と反応させるには、出来るだけバリエーションに富んだ アロマオイルを組み合わせて使用することが望ましいのですが、それぞれの香りの 好き嫌いもあるかと思いますので、使用する人が自分に合ったオイルの組み合わせを 自分で見つけ出すのが一番ではないでしょうか。 以下に、よく利用されるアロマオイルの主要成分を書き出しました。 ・オレンジオイル   リモネン(72%)    モノテルペン炭化水素類 ・カンファー(樟脳) α-ピネン(25%)、リモネン(18%)  モノテルペン炭化水素類 ・クラリセージ 酢酸リナリル(52%)  エステル類 ・セージ α-ピネン(34%)  モノテルペン炭化水素類 ・ティートリー α-テルピネン(13%)、γ-テルピネン(13%)  モノテルペンアルコール類 ・ペパーミント メントール(31%)  モノテルペンアルコール類 ・ベルガモット リモネン(47%)    モノテルペン炭化水素類 ・ユーカリ 1.8 シネオール(80%)  モノテルペンアルコール類    ・檜 α-ピネン(69%)  モノテルペン炭化水素類 ・ラベンダー リナロール(31%)   モノテルペンアルコール類  酢酸リナリル(38%)  エステル類 ・レモンオイル   リモネン(67%)    モノテルペン炭化水素類 ・レモングラス ネラール(33%)    モノテルペンアルデヒドラニアール(42%)  モノテルペンアルデヒド ・ローズウッド リナロール(89%)   モノテルペンアルコール類  ・ローズマリー 1.8 シネオール(48%)  モノテルペンアルコール類   同じ系統の成分を組み合わせるよりも、違う系統の成分を組み合わせたほうが、 より効果が高くなります。 例えば、モノテルペン炭化水素類、モノテルペンアルコール類、フェノール類 エステル類、モノテルペンアルデヒドを、それぞれ一種類づつ組み合わせると モノテルペン炭化水素類だけの組み合わせよりも、効果が高まるということです。 下の写真は、現在当院にストックのあるアロマオイルです。 ラベンダー、オレンジ、レモン、ティートリー、ペパーミント、ユーカリクローブ ローズマリー、カンファー、クラリセージ、ミルラなどがあり、時に応じてこれらを 組み合わせて使用します。
また、私は皮膚の湿疹やアトピー用の塗り薬もアロマオイルを混ぜ込んで 作りますが、そちらも近いうちに紹介しようと思います。 関連記事:   「得体の知れないファブリーズ(1)」
  「得体の知れないファブリーズ(2)」
  「得体の知れないファブリーズ(3)」
  「得体の知れないファブリーズ(4)」(完)
                                  白山オステオパシー院長