「ドラゴンフルーツ」

今年の春、当院の入っているビルのお隣のビルの1階にオープンした八百屋 さんですが、珍しい野菜や果物を置いていることがあります。 今日のお昼に立ち寄ったところ、沖縄県産のドラゴンフルーツがあったので、 思わず購入してしまいました。 価格は一個350円。 こちらです↓
珍しさから深く考えずに買い物カゴに入れましたが、購入後に私はある事実に 気づきました。 実は過去に何度かドラゴンフルーツをお店で購入したことがありますが、その中で 美味しいと言えるものは一つも無かったということです。 これはドラゴンフルーツという果物自体に問題があるのではなく、過去に私が 購入したものの栽培方法や収穫時期などに問題があったのだと思われます。 例えば栽培方法にあまりこだわりが無いとか、流通のために完熟する前に 収穫してしまうなど。 沖縄に住んでいる私の知人でさえ、美味しいドラゴンフルーツに当たることは なかなか無いと言っていましたが、私はこれまでに「美味しい!!」と思える ドラゴンフルーツを二度ほど食べたことがあります。 一度目は沖縄本島北部の村に行った際、泊まっていた宿のおじさんが畑を 所有しており、そこで有機栽培のドラゴンフルーツをつくっていました。 私がおじさんの収穫作業に同行した際、収穫した果実の中に皮が割れている ものがありました。 ドラゴンフルーツは果実が熟し過ぎると自然と皮が割れてしまうのだそうです。 そうすると商品価値が無くなってしまうため、おじさんはその皮が割れてしまった 実を「食べてみな。」と私に手渡しました。 そのドラゴンフルーツは甘さと酸味が絶妙のバランスで本当に美味でした。 もう一度は沖縄本島久米島のあいだにある、渡名喜島(となきじま)という 人口200人ほどの小さな島をぶらぶらと散歩していた時のことです。 畑で作業していた夫妻が私を手招きして呼びました。 畑に行ってみると、夫妻が収穫したばかりのドラゴンフルーツを「これ持って いきな。」と、私の両手いっぱいにくださいました。 その実は表面が虫に食われており、こちらもやはり商品にならないということでした。 ちなみにこの渡名喜島ですが、島内で栽培される野菜や果物は全て農薬を 一切使用せずに有機栽培で作られているため、どうしても虫食いなどの害が 多くなってしまうのだそうです。 こちらも虫に食べられているのは皮の表面だけで、中は何の問題もなく味は最高 でした。 野菜も果物もこだわりを持って栽培し、畑で完熟したものを収穫してすぐに食べる というのが一番美味しいのですが(場合によっては、越冬キャベツなどのように 寝かせたほうが美味しくなる場合もあります)都市部に住んでいると、なかなか 難しいことです。 田舎だとその価値に気づいていない人も多いわけですが、ある意味これ以上の 贅沢は無いと言えるのかもしれません。 さて、今回購入したドラゴンフルーツの味や如何に?