「前世療法(3/3)」

  では今回は、フェイスとサイコメトリーのワークを紹介します。 この2つのワークは、どちらも参加者2名がペアになって行うワークです。 ・フェイス 2名の参加者が向かい合い、照明を落とし薄暗くした会場において、互いの 顔を見つめ続けるというものです。 このワークを行うと、人によっては例えば相手の顔が次々と違った表情に変化 していったり、全く違う人の顔に見えたり、その人の後ろに他の人の姿が見え たりと、様々なことが起こります。 ・サイコメトリー 2名の参加者がアクセサリー、腕時計など自分が身につけているものを相手に 渡し、受け取った側は、その品物を手に持って浮かんできたイメージを相手に 伝えるというものです。 博士はどんなに突拍子も無いようなことでも、相手にとっては意味のあることの 可能性があるので、躊躇せずに必ず相手に伝えるようにと言っていました。 この2つのワークはワイス博士の著書でも紹介されており、海外のワークショップに おいて実際に起きた様々な奇跡的な出来事が描かれています。 ワークが終わった後に特に印象的な体験をしたペアが、自分たちが経験した体験を   参加者全員に紹介する時間があるのですが、その際には今回の日本のワークショップ でも、常識的には信じられないようないくつもの体験がシェアされました。 このワークは前世退行とは違い相手がいるため、浮かんだヴィジョンなどの意味を 場合によっては、言われた相手が即座に理解することができるというのが特徴です。 とくに東京のワークショップにおいて、サイコメトリーを行ったあとの体験談のシェア では、相手が見たヴィジョンについての意味を説明していた方が、涙声で話していた のが印象的でした。 心理分析に夢分析を用いた心理学者のカール・グフタス・ユングは、心理分析の 他にも中世の錬金術、世界中の神話についてなど多くの研究を行いましたが、 それらの研究を続けるなかで、各個人の夢の内容や全く違う地域の神話の中に 驚く程の共通性があることを発見しました。 最終的にユングは、個人の無意識のさらに奥深くには全人類に共通する集合的 無意識が存在するという確信に至ります。 また催眠状態においてありとあらゆる質問に答えたエドガー・ケイシーは、宇宙誕生 以来のすべての存在に関する、全情報がたくわえられているというアカシックレコード にアクセスしていたと言われています。 現代科学では未だ認めてはいませんが、実際のところ五感で感じ取ることが出来る ものだけではなく、目に見えないエネルギーレベルにおいて、生命体は互いに感情 その他、さまざまな情報の交換をしているということです。 前世療法(1)、(2)の記事を読んだ方から「先生は白山で前世療法をしないん ですか?」と聞かれることがありますが、今回のワークショップ参加はあくまでも 私の趣味の範疇ですので、今後も白山で前世療法を行うことはありません。 前世療法を受けてみたいという方は、私がセラピストを紹介いたします。 では最後にワイス博士の著書から、博士が瞑想中に見たヴィジョンを紹介して 今回のブライアン・L・ワイス博士の前世療法ワークショップについての記事を 終えます。 まず、小さな四角い氷でいっぱいの大海原が見えました。 四角い氷は一つひとつ別個で、お互いの間にははっきりとした境界があります。 それでも、みんな同じ凍りそうな水に浮かんでいました。 すぐに水が暖かくなり、四角い氷は溶けました。 みんな水なのです。 どの四角い氷も、海の中の他の四角い氷とつながっていました。 そして熱がさらに加えられ、水は沸騰し始め、水蒸気に変わりました。 間もなく全部が音もなく、目にも見えない水蒸気になりました。 でも、水蒸気はかつて水だったもの、四角い氷だったものを含んでいます。 氷、水、水蒸気の間の唯一の違いは、分子の振動エネルギーだけなのです。 人間は自分自身を四角い氷のように、物質的に分離したものと考えています。 しかし実は、みなお互いにつながり合っている同じものなのです。
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                                    白山オステオパシー院長