「前世療法(2/3)」

今回はブライアン・L・ワイス博士による前世療法のワークショップについて、少し 書きたいと思います。 私はワイス博士の本が好きで現在6冊ほど持っていますが、ワークショップの 壇上で話すワイス博士本人の印象は、本を読んで感じた印象そのままでした。 語り口は穏やかで、思慮深く物静かなイメージ。 また話しぶりはかなり違いますが、ワイス博士が醸し出す雰囲気はダライ・ラマ 14世と共通するものも感じました。 もしかするとワイス博士もダライ・ラマと同じように、かなりのレベルまで悟りを 開いた状態で、人類を導くために地球に戻って来ている方なのかもしれません。 ワークショップでは、なかなか来ることが出来ない日本において、あれも伝えたい、 これも伝えたいという博士の想いが感じられ、内容は本当に「盛りだくさん」という 感じでした。 沢山のワークを行いましたが、今回はその中から2つほど紹介したいと思います。 ・グループ前世退行誘導 これはワイス博士がワークショップに参加している数百名全員に対して、一斉に 前世退行の誘導を行うというものです。 今回は、今生に最も影響を与えている前世に戻るというものでした。 私はこれまでに何度も前世退行のCDを聴いたり、前世退行のセッションを受けたり しましたが、左脳優位の論理的な考え方をする癖があるためか、どうしてもうまく 退行することが出来ませんでした。 しかし、今回はじめてある程度のリアルさで前世を見たのではないかという気がして います。 昔、ユリ・ゲラーが来日して公開番組の中でスプーン曲げを行った際に、その番組内 においてスプーン曲げをすることが出来るようになった視聴者が続出しましたが、 多くの人たちが同じ方向に向かって意識を集中すると、一人で行っていたのでは 上手くいかない事でも、成功する確率が一気に上がるのかもしれません。 今回、私が見た内容は現在の私にとっては、かなり納得の出来るものでした。 今までに何名もの、いわゆる霊能者と呼ばれる方々に「あなたの前世は○○○です。」 とさまざまな前世を言われてきましたが、いまいちピンときませんでした。 しかし今回見たものは、今生の私には一番しっくりときました(真偽のほどは、 確かめようがありませんが・・・)。 ちなみに退行中最初に浮かんできた映像は、こんな感じ↓
グループ前世退行誘導後にワイス博士が参加者に尋ねたところ、全体の1/3 ほどの方が、何らかの映像を見たようです。 続いては、こちらのワーク。 ・前世療法デモセッション こちらは、ワイス博士が希望者を1名選び壇上で公開セッションを行うというもの。 公開セッションということで、より良い結果を出すためにワイス博士からの要望は 過去に一度でも前世退行をした経験がある方というものでした。 大阪、東京各2名、そして各会場1名は日本語のみを話す方、もう1名はバイリンガル の方という指定でした。 このデモセッションでワイス博士は即効誘導法というテクニックを使用し、通常は5分~ 10分かけてゆっくりと催眠を深くしていくのですが、この方法では一瞬で深い催眠 状態へと導くことができます。 デモセッションではまず子供の頃の記憶を思い出させ、それから前世へと誘導する のですが、私が最も印象深かったのはデモを行った4名全員の子供の頃の記憶が、 楽しい思い出ではなく、父親に愛されていない、母親に自分の存在を否定される ようなことを言われたなど、両親に関わる、悲しかった、辛かったという記憶でした。 デモを受けたのは、日本人、外国人、日本人と外国人のハーフの方などでしたが 国や人種を問わずに、同じような記憶が出てくるということは、世界中どこの家庭 でも、同じような光景が繰り広げられているのかもしれません。 親としては、悪気なく行っていた場合もありそうですが、子供にとってはそれほど 辛い記憶として残ってしまうということを、多くの親が知っておく必要があるのでは ないでしょうか。 また親自身も、自らが子供の頃に親に同じように扱われたために、無意識のうちに 子供に同じような経験をさせているということも否定できません。 このような連鎖は何世代にも渡って繰り返されてきた可能性があるため、どこかの 時点で誰かが気づき、そこで断ち切る必要があるでしょう。 デモセッションでは子供の頃の記憶を思い出した後に、前世の記憶へとさかのぼって いくわけですが、前世においての経験は比較的平穏な人生、あるいは孤独な人生など 人それぞれでした。 しかし一つ共通していたことはどのような人生であっても、その人生を終えて自らの 一生を振り返った際には、必ずなんらかの学びがあったということです。 人生を振り返ることはあちらの世界にいかなくとも、生きているあいだにもその都度 できるわけですから、自らの人生に起きた出来事に対して「この経験から、自分は 何を学ぶことが出来るだろう?」と自分に問いかけるのは、非常に有意義なことかも しれません。 このデモはセッションを受けた本人だけではなく、そのセッションを見ていた大勢の 参加者にとっても意義深いものであったと思います。 今回はここまでにして、次回はフェイスとサイコメトリーのワークです。 関連記事:   「アナスタシア」
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