「キャリー・マリス博士の言葉」

今回はPCR法の発明によりノーベル化学賞を受賞した、故キャリー・マリス博士の言葉を博士の自伝「マリス博士の奇想天外な人生」から、いくつか紹介いたします。

 

 

 

科学とは一種の方法であり、その方法によって科学者が導き出した結論を確かめてみたいと思う人がいれば、その人には実験の手順を知る権利がある。

そして自分の手でチェックしてみることができる。

したがって科学においては、科学者が単にそう思うというだけで、結論を導き出すことは許されない。

 

 

 

もうテレビを消したまえ。

そして小学校の理科の教科書をもう一度開いてみよ。

科学者たちが何をたくらんでいるのか見破る必要がある。

個人は自分で考える必要がある。

 

 

 

人類ができることと言えば、現在こうして生きていられることを幸運と感じ、地球上で生起している数限りない事象を前にして謙虚たること、そういった思いとともに缶ビールを空けることくらいである。

リラックスしようではないか。

地球上にいることをよしとしようではないか。

最初は何事にも混乱があるだろう。

でも、それゆえに何度も何度も学びなおす契機が訪れるのであり、自分にぴったりとした生き方を見つけられるようにもなるのである。

 

 

                    キャリー・B・マリス