「北欧訪問記(7)」

ノーベル賞授賞祝賀晩餐会も開かれる市庁舎。

旧市街ガラム・スタン地区の裏通り。

ガラム・スタン地区にあった学校

では、前回からのつづき。 ストックホルム中央駅からは、運河にかかる橋を渡りクングスホルメン島にある 市庁舎へと向います。 こちらは、毎年12月に開かれるノーベル賞授賞祝賀晩餐会が開かれる場所 として有名ですが、結婚式(披露宴?)の会場としても使用されているようで、 私が行った時には、外で若いカップルが友人達と写真を撮っていました。 市庁舎のあとは、徒歩でリッダーホルメン島にあるストックホルムの旧市街 であるガラム・スタン地区へ。 エストニアのタリン旧市街を訪れた際、素晴らしい街並みなのですがどこか 物足りないものを感じていましたが、こちらに来てその理由がわかりました。 タリン旧市街は遠くから見ると素晴らしいのですが、実際に歩いてみるとカフェや レストラン、土産物屋などが並んでいて生活感を感じることが少ないのです。 それに比べてガラム・スタンは王宮、大聖堂、ノーベル博物館などの観光名所 もあり、メインの通りはお土産屋さんなどが並んでいますが、そこから外れて 細い通りに入るとアパートが並び、学校や床屋さんなどもありました。 その土地の歴史的建造物も当然すばらしいのですが、私が興味を惹かれるのは 結局、そこに住んでいる人達の普段の生活なのだということが、この時に 良くわかりました。 以前、バリ島に行きバイクで田舎をまわっていたときに、話のネタに地元の 床屋さんで髪の毛を切ってもらったことがあり、今回も床屋さんを見かけた時に チャレンジしようかと考えましたが、時間の都合と現在は一応真っ当に仕事を している身のため、どんな髪型になるのかという不安もあり、海外での散髪は、 今回は見合わせることにしました。

大聖堂

花屋さん

4部屋71平米の物件が9500万円!

細い通りを抜けたあとは、大聖堂、さらに王宮へと向います。 王宮に行く途中にも花屋さんがあったり、不動産屋さんがあったりと地元の人たちの 生活を垣間見ることができます。 不動産屋さんに貼ってあった物件を見てみると、4部屋71平方メートルの家が 695万SEK、日本円にすると約9500万円!北欧は全体的にとにかく物価が 高いのですが、やはり家も高かった。

男の子「もう嫌だよ~~。」

お母さん「ほら、頑張って。」

王立オペラ劇場と鳥たち。

王宮にたどり着くと、その前ではノルディックスキーのコースをつくり、 市民大会のようなものが、おこなわれていました。 参加選手は小さな子供からお年寄りまで、かなり幅広い年齢層です。 その中で特に私の目を引いたのは、お母さんに付き添われた男の子。 彼よりも小さな女の子でも皆じょうずに滑っているのですが、彼はあまり スキーが得意ではないらしく何度も転び、おそらく「もう嫌だ~~!」と 言っていると思うのですが、その度にお母さんに励まされて泣きながらも 滑り続けていました。 男の子にとっては大変だったかもしれませんが、なんとも微笑ましい光景です。 彼が無事にゴールできることを祈りつつ、リッダーホルメン島から本土へと向かい 橋を渡ります。 橋付近の岸辺には沢山の鴨や白鳥が集まっており、現地の子供たちがパンを ちぎって、鳥たちにあげていました。

セルゲル広場で、シャボン玉と戯れる子供達

ストックホルム中心部。

ストックホルム地下街。

橋を渡り、王立オペラ劇場や王立公園などを見ながらストックホルムでも もっとも賑やかな場所であるセルゲル広場へと向かいます。 セルゲル広場にはシャボン玉を使った大道芸のおじさんがいて、おじさんの 周りには、たくさんの子供たちが集まってシャボン玉で遊んでいました。 その後、スーパーに入ってみたり、本屋さんに寄ってみたりしながら 予約していた、中央駅のすぐ隣にあるホテルへと向います。 この日もかなり歩いたのでお風呂に入りたい気分でしたが、残念ながら このホテルはシャワーしかありませんでした。

オスロ行き特急列車

列車からの風景1

列車からの風景2

2月14日(日) 11:06分発の特急列車で、ノルウェーの首都オスロへと向います。 オスロに行くまでの景色は、針葉樹、牧場、湖、スウェーデンスタイルの家々など いかにも北欧という感じの景色が続きます。 しかし、このあとハプニングが・・・。 つづく。