「男子のお母さんにはフロイト。」

唐突ですが皆さん、「きれいな、き○たま事件」を知っているでしょうか。 これは昔、日本テレビ系列で放送されていた子供向け番組「ロンパールーム」 において、おねえさん(当時はうつみ宮土理さん)から、ゲームとして「『き』で 始まるものの名前を答えて下さい」と言われた幼児の一人が「き○たま」と 口にし、機転を利かせたおねえさんが「もっときれいなもので答えてね」と 言った所、今度は「きれいな○んたま」と答えた。 CMが終わるとその幼児が座っていた場所にはクマのぬいぐるみが置かれていて、 この幼児は居なくなっていた、というもの。 このときのVTRは残っていないようですが、『さんまのSUPERからくりTV』の 番組内で、うつみ宮土理さんが実際にあったことだと証言しています。 機転を利かせたおねえさんに「もっときれいなもので答えてね」と言われて、 即座に「きれいな○んたま」と返した子供の機転は、最高だと思いますが 私が言いたいのは子供(特に男の子)とは、こんなものだということです。 当院に来ている男の子でも、「う○こ」、「ち○こ」、「おしり」などのワードを 連発する男の子が、けっこういます。 お母さんたちは「ほんとに恥ずかしいから、やめてくれない?」と言いますが、 更に火に油を注ぐような感じで、一層エスカレートすることもしばしばです。 特に男兄弟がいなかったお母さんや、上の子が女の子でそれほど手のかから なかったお母さんなどは「うちの子は、何考えてるのかさっぱり分からない?」と 真剣に悩む方もいるようです。 そういったお母さんたちにオススメなのが、あの偉大なオーストリア精神分析学者 ジークムント・フロイトが提唱した心理性的発達理論です。 フロイトの心理性的発達理論とは フロイトの心理性的発達理論とは、リビドー(性的な欲動)の発達に基づいて 子供の発達をとらえた理論。 心理性的発達理論では、リビドーは乳幼児期から存在(幼児性欲)するもので、 思春期以降の性欲は、生後5~6歳頃に抑圧された幼児性欲の再現だと 考えます。 また、ある時期に身体の特定の部位の感覚が敏感になることから、リビドーには 発達段階があると考え、ある時期に敏感になる身体の部位に基づいて口唇期、 肛門期、エディプス期(男根期)、潜伏期、性器期という発達段階を提唱して います。 なお、この理論は主に男の子を対象として調査した結果に基づいています。 では、このうち口唇期、肛門期、エディプス期(男根期)の期間を見てみましょう。 口唇期:生後0歳から生後1歳まで 口唇期とは、口やくちびる(口唇)周辺にリビドーを得る時期です。 肛門期:生後1歳から生後3歳まで 肛門期とは、おしりの穴(肛門)に快感を得る時期です。 エディプス期:生後4歳から生後6歳頃 エディプス期とは、性器に関心が向く時期で、男根期とも呼ばれています。 かなり省略して書きましたが、以上がフロイトの言う心理性的発達理論のうち、 口唇期、肛門期、エディプス期(男根期)の期間です。 ですから例えば、3歳の男の子が「う○こ」とか「おしり」などの言葉を連発したり 5歳の男の子が「ち○こ」を連発したりするのは、全く正常な発達段階だと言っても 良いわけです。 「うちの子も『う○こ』から『ち○こ』の発達段階に移行しはじめたか。」くらいに 思っていれば良いのです。 フロイトは、これらの段階の移行がスムーズに行かないとどのような性格になるか という分析をしていますが、はっきり言って私には同意しかねますのでこちらには 書きません。 例えばフロイトの夢判断によく出てくる近親相姦願望など、私にとっては何の興味 も湧きません。 ただ、男の子の発達段階で自らの性器などに興味を持つ時期があるのは事実だと 思いますので、お母さん達にはそのあたりは理解して頂きたいかなと。 では、梅佳代さんの写真集「男子」から何枚か。

まあ、男子とはこんなもんです。 最後に、あるお母さんのことば。      「 男の子の動きの8割は無駄な動き。 」 関連記事:    「日本人の特性」    「やまあらしのジレンマ」    「おねしょの原因とオステオパシーによる治療」    「死ぬかと思った-その3」    「創造の病」    「死ぬかと思った-その5」    「教訓」    「アシュターヴァクラ・ギーター」    「屈折。」    「オステオパシー的な、おねしょの原因と治療法(2)」    「日本人の特性(2)動画もあり」    「変えられないものは。」
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                                白山オステオパシー院長