「霊験修法曼荼羅&阿・吽」
当院に新たなマンガが2タイトル入荷いたしました。
2タイトルともに密教系のマンガです。
みっ‐きょう〔‐ケウ〕【密教】
大日如来を本尊とする深遠秘密の教え。
加持(かじ)・祈祷(きとう)を重んじる。
7、8世紀ごろインドで起こり、唐代に中国に伝わり、日本には平安初期に
空海・最澄によって伝えられ、貴族などに広く信仰された。
空海の真言宗系を東密、最澄の天台宗系を台密とよぶ。⇔顕教(けんぎょう)。
(デジタル大辞泉より)
まず一つは「霊験修法曼荼羅(れいげんすほうまんだら)」。
こちらはケイシー療法のグッズ専門店「テンプルビューティフル」の
光田奈央子さんがメルマガで紹介していたもので、そこに書かれていた
表紙の内容を読み、思わず買ってしまいました。
この「霊験修法曼荼羅」の表紙に書かれている内容ですが、
「仏教界において秘儀・秘術を駆使し、特殊な事例を専門に請け負う
一門がある。その一門に属する実在の僧侶、秋月慈童が明かす秘話を
描く驚異と神秘のノンフィクションコミック!!
表には出てくることのないエピソードの数々と、人知をはるかに
超える密教のパワーに驚愕すること、必至!」
これ読んだら、もう買うしかないでしょ!!って感じですよね。
このマンガのモデルとなった僧侶、秋月慈童氏は小さい頃からいわゆる「視える」
子供で、いろいろと大変な思いをしたため引きこもり状態になり、中学生の時に
両親に連れられて、祟や呪い、怨霊騒ぎなどを引き受ける滝上一門の僧侶、
滝上慈光氏に会いました。
すると滝上慈光氏に「あんた、お坊さんになれば?」と言われ、その場で弟子に
なってしまったそうです。
このマンガを読むと、私のような視えない人間には想像も出来ない奥深い世界が
実際に目で見える世界と並行して存在しているのだということが分かります。
(信じる、信じないは読み手の自由ですが。)
では最後に「霊験修法曼荼羅」から、当時中学生だった秋月慈童氏が滝上慈光氏に
会った時の会話。
「人間って何なんですか?何のために生きているんですか?何のために死ぬんで
しょう?」
「・・・・・あんた変わった子だね」
「お坊さん、人って何なんですか?神様、仏様から見たら何なんでしょう?」
「うん・・・、今私が思っていることは詭弁にすぎないかもしれないし・・・
あっという間にニセモノになるかもしれない
毎日お参りして何かに気づくたびに、前に考えていたことが考え違いだ・・・って
ことがよくあるからね」
「生きてる意味は・・・ 死ぬ間際にわかるんじゃない?」
「・・・」
「じゃあ、それまでどうやって生きればいいですかね?」
「あんたらしく生きて、人間らしく生きて、人間らしく死んでいけばいいんだ
やりたいことをして、悪いことはしないで、死んでいけばいいんだよ」
「ああ・・・そうかもしれない・・・」
「・・・」
このあと、滝上慈光氏から「あんた坊さんになれば?」という言葉が出ます。
人間、誰しも「人は何故生きるのだろう?」と考えたことがあるかもしれませんが
中学生にして、ここまで真剣に考える人は少ないのではないでしょうか。
秋月慈童氏は、お坊さんになるべくしてなった方なのかもしれません。