「神との友情」(5/5)
キャンプ道具を引きずって公園に行ったあの日を祝福します。
あれは人生の終わりではなく、はじまりだったんですから。
あの公園で忠誠心と誠実さ、真摯さ、信頼、そして簡素さや分かち合い、生き延びるということを学びました。
逆境にあっても決してあきらめず、そのときその場の真実を受け入れ、感謝することも学びました。
学んだのは映画スターや著名な作家からだけではなかったんです。
友達になってくれたホームレスのひとたちや、毎日会うひと、人生で出会ったひとたちからも学びました。
郵便配達人、食料品店の店員、ドライクリーニング店の女性。
誰もが何かを教えてくれる。
何かを贈り物として与えてくれる。
そして、誰もがあなたから贈り物を受けとる。
これが、偉大な秘密だよ。
あなたは彼らにどんな贈り物をしただろう?
迷って誰かを傷つけたと思っても、それが贈り物ではないと思わないように。
それも大きな宝物だったかもしれない。
あなたの公園での生活のようにね。
あなたは、いちばん楽しかったことよりも、最大の苦しみから大きなことを学んだのではないかな? とすれば、あなたの人生で誰が悪人で、誰が犠牲者だろう。
それを経験のあとではなく、前にはっきりと見ぬければ、ほんとうに<マスター>になれる。
貧窮と孤独の日々は、あなたの人生が決して終わっていないことを教えてくれた。
人生が終わりだなんて、絶対に考えてはいけない。
毎日が、毎時間が、毎瞬が新たなはじまりで、新たな機会で、新たに自分自身を再創造するチャンスだということを忘れないように。
最後の瞬間、死のときですら、それを実行すれば、あなたの人生経験のすべてが正当化され、神の前で栄光に包まれる。
あなたが凶悪犯であっても、死刑囚房にいる殺人者でも、刑執行を目前にした犯罪者でも、その真実は変わらない。
このことを、知っておきなさい。
信じなさい。
真実でなければ、わたしはこうは言わない。