「北欧訪問記(4)」
では、前回からのつづき。
余田さんには、昼食におすすめのレストランも聞いていましたが、エルクの
スープとパイ、そしてビールとソーセージでそこそこお腹が満たされてしまった
ので、レストランはパス。
朝、余田さんと話している時にタリンの旧市街だけではなく、現在のタリンの
様子も見てみたいと聞いたところ、トラム(路面電車)やバスなどでも回ることが
出来るが、それほど広い街ではないので自転車も良いかもと言われていたので、
そのままレンタサイクルのお店へと向かいました。
その途中で、石畳の補修作業に遭遇。
工事しているところをみると、この石畳は表面に出ている層の下に更に二層ほど
石が敷き詰められている様子。
見ている限り、かなりの重労働です。
作業現場にはダンプや重機などがありましたが、タリン旧市街が造られた数百年
前は、労働力といえば人力の他はせいぜい馬くらいだったでしょうから、これほど
の街並みを造り上げることを考えると、どれほどの労力と時間が必要だったの
でしょうか?
レンタサイクルのお店に行き3時間でレンタル料金6ユーロのところにデポジットが、
なんと100ユーロ!、デポジットの高さにちょっとびっくりです。
デコボコの石畳に苦労しながら旧市街を抜け、新市街へと向います。
新市街ではバスやトラムが走っており、7~8階建てくらいのビルが立ち並んで
いました。
中心部を抜け東へと向かうと、四角い共同住宅が並んだ住宅街に出ます。
この辺りは、旧ソ連が占領していた時代に建てられた共同住宅だそうです。
家賃は安いが緑も少なくて殺風景この上なく、この地域に住んでいる人達は
ある程度余裕が出来たら、他の地区に引っ越したいと考えているとのこと。
タリンの周辺部には、このような地区がいくつもあるそうです。
それから、地元の人たちが利用するマーケットに寄ってみます。
この時期はやはり生鮮食品も少なく、売られている野菜や果物はおそらく
ほとんどは輸入品ではないかと思われます。
マーケットをブラブラしていると、コートを売っているおばちゃんに声を
掛けられました。
「あなたにピッタリのコートがあるから、試してみなさい。」
私が、「旅行の途中だから買えないよ。」と言っても、強引に着るように
すすめてきます。
仕方がないので着てみますが、Lサイズはまるで子供が大人用を着たように
ブカブカ、おばちゃんが「ちょっと待って。」と扉の奥からMサイズを出して
きます。
それでも大きめで、「残念だけど大きすぎるからと。」なんとか断ることが
できました。
Sサイズが無くて、ホント良かった。

↑マーケット、やはりこの時期は野菜も少なめ。

↑ここのおばちゃんに強引に試着させられます。

どことなく昭和を感じさせるような、本やおもちゃ。

↑夜のタリン旧市街、雨に濡れた石畳が光を反射してきれいです。

↑夜の旧市庁舎。

↑展望台から見た夜のタリン旧市街
その後いったん宿に戻って、余田さんとまた少し話をします。
余田さんにエストニアの人の特徴を聞くと、タリン旧市街にはいくつもの
大きな教会がありますが、現在のエストニアの人達は宗教にはあまり関心の
無い人が多く、教会に通うのは主にロシア系の人々だそう。
また、キリスト教以前の土着の宗教は日本の神道に近く、森が神域になっていたり
石が祀ってあったりするそうです。
また男女同権の意識が高く、ほとんどの女性が働いているとのこと。
確かに私が外を歩いている時もタバコを吸いながら街を歩いている若い女性が
非常に目に付き、余田さんに聞いてみると、もしかすると女性の方が男性より
喫煙率が高いかもと言っていました。
また現在エストニアはIT産業に非常に力を入れていて、法人税などいろいろな
面で優遇措置があり、海外からの進出も多いと言っていました。
スカイプがエストニアで出来たものだということを、今回初めて知りました。
少し休んでから、夜のタリンを歩いてみます。
小雨が降っていたので雨に濡れた石畳に照明が反射していて、雨も悪くないなと
思わせてくれました。
午前中に登った展望台にも、もう一度登ってみますが夜の景色は昼間とはまた
違った雰囲気で、なかなかです。

↑2月12日早朝、雪のタリン

↑ここで旧市街が終わります。

↑外から見たタリン旧市街
2月12日(金)
7時30分にD-ターミナル発のフェリーで、フィンランドの首都ヘルシンキへと
向います。
フェリー乗り場には40分前までには着いていなければいけないので、5時起床で
シャワーを浴び、コーヒーを飲んで宿を出ます。
外はエストニアに来てから初めての雪模様、行きはタクシーを使いましたが帰りは
徒歩でフェリーターミナルへと行くことに。
途中、道に迷ってしまいガソリンスタンド併設のコンビニのレジのお姉さんに、
D-ターミナルまでの道順を聞いていると、ちょうどコーヒーを買いに来ていた
おじさんが「俺が途中まで一緒に行ってやる。」と言ってくれました。
歩きながら話を聞くと、おじさんはD-ターミナルとは湾を挟んで反対側のA-
ターミナルで働いているそうです。
A-ターミナルの近くでおじさんにお礼を言って別れ、指示通りに歩いていくと
D-ターミナルが見えてきます。
乗船の手続きをしてしばらく待ったあとに、船に乗り込みます。
行きは船尾部分に座りましたが、帰りは船首の方向に向かいます。
運良くソファーの席が空いていて、ゆっくりとくつろぎながらヘルシンキへと
向かうことができました。
船首部分にはステージがあり、そこにある画面ではダーツの試合が流れて
いました。
大きな会場でプロと思われる人がダーツの試合をして、その一投一投に数千人は
いるのではと思われる大勢の観客が、一喜一憂しています。
国によっては、ダーツの試合にあれほどの観客が集まって熱狂するのですね。
次回は、ヘルシンキ。





