「インド訪問記(8)」

3月18日(月) 

本日も快晴。

 

朝のメインストリート、珍しく空いていました。

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まずはヒンドゥーの寺院巡り。

最初に行ったのはバラダラジャ ペルーマル寺院(Varadaraja Perumal Temple)。

 

バラダラジャ ペルーマル寺院(Varadaraja Perumal Temple)

11世紀にコーラ王により建造されたヴィシュヌ神を祀るヒンドゥー寺院。その後14世紀には壁、ゴープラ等が増築される。約9.3ヘクタールの敷地内に32の寺院があり、正門のゴープラは約40メートル。

 

 

この寺院は、ヴィシュヌ神を祀る寺院なので正門の外でヴィシュヌ神の好きなトゥルシーの葉、そして全ての神様が好きなジャスミンの花を購入。

 

お供え用のトゥルシーの葉とジャスミンの花(各20ルピー)

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正門にはマンゴーの葉。

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有名な百柱ホールの彫刻。

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境内にあるマンゴーの木の枝には、様々なものが吊されていました。願い事が叶うようにと自分の持ち物を木に吊すのだそうです。

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次に向かったのはカーマクシ アンマン寺院(Kamakshi Amman Temple)。


カーマクシ アンマン寺院(Kamakshi Amman Temple)

パッラヴァ朝(3世紀~9世紀)により建造された女神カーマクシを祀った寺院。カーマクシはパールバティーの別名で「目を覚ましている彼女、美しい目をしている彼女」という意味。ヒンドゥーの神は多くの名を持っていることがあり、パールバティーには他にもドゥルガー、カーリー、ウーマなどの別名がある。カンチプラムには数百のヒンドゥー寺院があるが女神を祀った寺院は、唯一このカーマクシ アンマン寺院のみ。


正門のゴープラ。

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この日は膝下までの少し短めのズボンを履いていたのですが、正門のところでおじさんに「そのズボンで入っちゃダメ。」と言われてしまいます。(先ほどのバラダラジャ ペルーマル寺院では問題なく入ることが出来たのですが、やはり女神を祀る寺院だからでしょうか?)

どうすれば入ることが出来るかを聞くと、レンタル用のドーティ(男性用の腰巻き)を出してくれました。これを腰に巻けば寺院内に入っても良いそうです。インドにはルンギーという男性用腰巻きもありますが、両者の違いは基本的にはルンギーは作業服&普段着、ドーティは寺院に参拝するときのものだそうです。 

パプアニューギニアに住んでいた頃は、現地ではラップラップを呼ばれる腰巻きを家にいるときは巻いていました。暑い地方ではズボンよりも涼しくて、はるかに快適なんですよね。

 

正門でおじさんが私の腰に巻いてくれたドーティ。

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ホールでは僧侶達がプージャをおこなっていました。

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この寺院も当然ヒンドゥー教徒ではない私たちは本堂には入ることが出来ないので、ガイドさんに代表して参拝してもらうことに。

その間に、境内を回ります。

ヒンドゥー寺院は境内では靴を脱ぎ裸足になりますが、この日も快晴でしかも地面は全て石が敷いてあるために、とにかく足の裏が熱い!出来るだけ日陰を探して歩くようにします。

 

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境内を1周したあとあまりにも暑いので、本堂の近くの木陰で休んでいるとガイドさんが出てきました。

本堂の入り口はかなりの混みようだったので意外と早く出てきたなと思いきや、なかなか列が進まないので途中で引き返してきたそうです。

インドの寺院は時間や曜日に関係なく、とにかくいつも混んでいるイメージです。

ちなみにヒンドゥーでは神々と惑星のエネルギーの関連などから、曜日毎に祈りを捧げる神様が違うそうです。例えばシヴァ神は月曜日なのでシヴァ神を祀る寺院は月曜日に行くといつも以上に多くの人が参拝に訪れているということになります。

代表的な神様と曜日。

 

月曜日:シヴァ

火曜日:ハヌマーンガネーシャ、カールッティケーヤ、カーリー、バガラームキー

水曜日:ガネーシャ、ヴィシュヌ

木曜日:ヴィシュヌ、クベーラ

金曜日:サントーシー、ラクシュミードゥルガー

土曜日:シャニデヴ、カーリー

日曜日:スーリヤ、ナヴァグラハ、ガーヤトリー

  

 

寺院の外にはお祭り用の山車が置いてありました。昨日の寺院と同様にこちらもお祭りだったので、昨夜はこの山車を大勢の人で引っ張って町を練り歩いたのだそうです。

残念ながら山車を引くところを見ることは出来ませんでしたが、機会があればいつか見てみたいですね。

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寺院のあとは、昨日ONさんと行ったベジ・レストラン「SARAVAVABHAVAN」に昼食を食べに行きます。

昨日はK家2名とガイドさんも私たちのあとに行ったそうですが、あまりの混みようで入るのを断念したそうです。

そこで、本日は再チャレンジということになりました。

この日は市内にあるもう一軒のSARAVAVABHAVANへ。

無事に入ることが出来、この日も私はスプーンを使わずにガイドさんと一緒に右手でいただきました。

 

この日はK家が帰国する日だったので昼食後にいったんホテルに戻り、K家が出発する時間まで休み、5時にお二方をお見送り。

その後、ONさんとサリーを織っているところを見に行くことにします。

ONさんはヨガインストラクターですが、趣味に織物もするそうです。

そこで、地球の歩き方に載っていた織物で有名な近くの村に行こうということになりました。

ホテルのレセプションで村の名前を言い、地球の歩き方に載っている地図を見せながら行き方を聞きますが、いまいちピンと来ない様子。

サリーを織っている現場を見たいのだということを伝えて、とりあえずリキシャを呼んでもらいます。

ホテルのスタッフがリキシャのドライバーに何やら現地語で説明して出発しましたが、到着したのは村ではなく市内にあるサリーのお店でした・・・。

私たちの説明が悪かったのだろうと気を取り直して、店員さんの案内で路地を歩いて行き、一軒の建物に入ります。

そこではお兄さんがサリーを織っていました。

 

店員さんに連れられて一軒の建物に。

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現在は手織りのサリーを作る際は、上の写真のようなタイプの織機が一般的だそうです。生地のデザイン毎にパンチカードがあり、そのカードに開けた穴の位置でデザインが決まるのだそうです。

 

私が「このカードが出来る前はどうしてたの?」と聞くと、スタッフのお姉さんが更に奥まった別の建物に私たちを連れていきます。

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こちらが更に古いタイプの織機

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 このような織機で、よくあれほど見事な模様を織り上げていくものです。このおじさんの頭の中には、どれほどのパターンが記憶されているのでしょう?

 

こういった織物の仕事は家族でおこなっていることがほとんどで、性別に関係なく男性も女性も織るそうです。今の若い人は古いタイプの織機は使えるのかと聞いたところ、若い人達にも使い方を教えているので大丈夫だそうです。ちなみにスタッフのお姉さんは、ここで使っている織機は2000年前から使われているものだと言っていましたが真偽は確かめようがありません。

 

このあと当然のごとくお店に連れていかれました。

実際に織っているところを見せていただき、いろいろな質問にも答えていただいたので、高価なものは購入出来ませんでしたが何枚か買わせていただきました。

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お姉さんにお礼を言い、リキシャに乗って帰ろうとすると店の前にはガネーシャが祀られていたので、お祈りさせていただきました。

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かなりパワーのありそうなガネーシャさんだったので、きっと御利益があるに違いありません。

 

ガネーシャにお祈りをしたあとリキシャに乗り込み、ホテルに向けて渋滞中の道路を走っていると・・・。

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一頭の牛が悠然と私たちの乗っているリキシャの前を横断していきます。

日本人はここまで混んでいない道路でも横断するのに一苦労するというのに、さすがはシヴァ神の乗り物、余裕で渡っていきました。

 

 

このあと、いつものベジ・レストランSARAVAVABHAVANで夕食をとり、この日の日程は終了。

 

 

 

 

明日はチェンナイに向けて出発です。