「インド訪問記(7)」

3月17日(日)

朝起きてホテルの外を見ると、サルが隣の建物の屋根に。

室内には、サルが部屋に入って来ないようにドアや窓を閉めておくように、という注意書きがありました。

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午前9時にロビーに集合し、出発です。

本日は今回のインド訪問の主要目的の一つ、アガスティアの館での「アガスティアの葉」の探索。

まずは「アガスティアの葉」の説明から。

インドには古代から多くの聖者、賢者、予言者などが現れましたが、その中の一人がアガスティア(アガスティヤ)です。

古代インドの最古の聖典リグ・ヴェーダにもその名が出てきており、一般的には今から5000年ほど前の人と言われています。

アップル社を創業した故スティーブ・ジョブズの愛読書はパラマハンサ・ヨガナンダの著書「あるヨギの自叙伝」だったというのは有名な話ですが、この本に出てくるババジは、現在1800歳ほどと言われています。

このババジは若い頃アガスティアにヨーガの行法を伝授され、その結果不死の肉体を得たと「ババジと18人のシッダ」(M・ゴーヴィンダン・サンチダナンダ著)には書かれています。

そうするとアガスティアはその時すでに3000歳を越えていたことになります。

またババジと同様にアガスティアも、肉体を持ったまま現在も生きているとも言われています。

インド周辺に関する著書には上記のような話が普通に出てきますので、現代の常識にまみれた人間には理解不能かもしれません。(例えば「秘められたインド」ポール・ブラントン著、「ヒマラヤ聖者の生活探求(全5巻)」ベアード・T・スポルディング著などにも同じような内容が頻繁に出てきます。

この聖者アガスティアシヴァ神から、これから地球に生まれてくる各個人の運命を聞き、それを詩の形で椰子の葉に書き記したものが「アガスティアの葉」だと言われています。

それほど膨大な数の人間の未来全てを書くことが出来るわけが無い、という反論が当然出てくると思いますが、アガスティアは将来誰がこの葉を読みに来るのかが分かっていたために、未来に葉を探しに来る人のものしか残していないのだそうです。

以下はウィキペディアよりアガスティアの葉の説明です。

アガスティアの葉

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%91%89

 

アガスティアの葉は複製が作られており複数のアガスティアの館がありますが、今回私たちが向かった館は、ガイドさんがおすすめしてくれた「SRI AGATHIYAR NADDI JOTHIDA NILAYAM」という館。

グーグルで検索すると最上位、397件もの口コミがありました。

 

評価は3.5、これってどうなんでしょう?

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午前9時にホテルを出発して目的のアガスティアの館に到着すると、すでに沢山の地元の人達が待合室で待っていました。

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受付ではタミール語しか通じなかったので、北インド出身でタミール語を話せないガイドさんに代わり、ドライバーさんが受付係に説明をしてくれました。

館には英語を話す通訳がおり、タミール語を英語に翻訳してくれます。

まず最初は4名全員で親指の指紋の採取(男性は右手、女性は左手)。

人間の指紋は108種類に分類され、それらがさらに4つに分類されるのだそうです。

アガスティアの葉は16の部屋(章)に分かれており、その中から自分の知りたい内容の部屋を選択します(第1の部屋は必須)。

第1の部屋が3100ルピー(約5000円)、更に部屋を1つ増やす毎に1600ルピーづつ追加。さらに通訳料が一人2000ルピー。

思わず、インド人商売上手やな~と思ってしまいます。

ちなみにこの料金はインド人も外国人も一律で、インドの物価からするとかなりの高額なので、地元の人達がこの館に来るのは結婚、病気など大きな出来事の時、生涯に1~2回くらいだそうです。

私は第1の部屋の他に4つの部屋を追加しましたが、どれを選んだのかはご想像にお任せします。

参考までに、各部屋の内容を青山圭秀著「アガスティアの葉」から御紹介。

 

第一の部屋

男性は右手、女性は左手の指紋を採取し、または縁者のホロスコープから予言書を検索する。本人の名前、両親の名前、仕事の状況、兄弟、姉妹、結婚等、十二の部屋に関するあらゆることを網羅する。

第二の部屋

金銭、視覚、家族の教育、言葉。

第三の部屋

兄弟・姉妹間の愛情、憎悪、聴覚、訴訟、家事。

 第四の部屋

母親、母親の健康、寿命、家、乗り物、土地。

第五の部屋

子供の誕生と死、子供を授からない理由、子供の将来。

第六の部屋

病気、借金、敵、訴訟。

第七の部屋

結婚の時期、配偶者の名前とアセンダント、配偶者との占星学上の関係、将来の生活。

第八の部屋

寿命、事故、危険、死の時期と状況、星回りと場所。

第九の部屋

父親、父親の健康と寿命、富、巡礼、幸運、聖者の教え、慈善行為。

第十の部屋

仕事、天職、収入、引っ越し。

第十一の部屋

 利益、再婚、再々婚。

第十二の部屋

来世、解脱の時期、出費、外遊。

第十三の部屋(シャンティ・パリハーラム)

過去の罪、過去生からの罪の救済法。

第十四の部屋(ディークシャ・パリハーラム)

マントラ、ジャパ(神の御名を唱えること)、敵や困難を避けるためのタリスマン(護符)の着用。

第十五の部屋(アヴダーク・カンダム)

慢性病の治療

第十六の部屋(ディシャブクティ・カンダム)

進行中のディシャブクティ(長・短周期)についての予言。

 

 

 アガスティアの館ではこの指紋を元にして、膨大な数の葉の中からその人の葉の候補をいくつか選び出します。

 

私の指紋を取っているところ。(男性は右手の親指)

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指紋を取った後、私たち4人は2人づつに別れ、それぞれ葉を探索することに。

私はONさんと2階の部屋に通されるのですが・・・。

 

2階へと上がる階段。

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奥右側が、私たちが使用した部屋。天井が凄いことになっています。

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天井から上をみると、椰子の葉で葺かれた屋根から空が見えます。

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天井を見た私が通訳の方に「雨の日はどうするんだ?」と聞くと。「ここは雨が降らないから大丈夫。」と言ってました。本当かな?

 

まずは私の葉の探索からです。

なかなか威厳のある感じのナディ・リーダーが私の葉の候補を2つ持ってきて、それを元に質問をし、私がyes、noで答えていきます。

ちなみにこの葉を読むことが出来るのは、10歳前後から6年以上かけて特別な訓練を受け、代々ナディ・リーダーとして運命づけられた人だけだそうです。

また優秀なナディ・リーダーとなるには単に葉を読むだけでは無く、ホロスコープとの関係からその内容をどのように解釈するかなど、知識、経験、センスが重要だそうです。

 

威厳十分なナディ・リーダー。怒られそうだったので、シャッター音が鳴らないようにこっそり撮りました。

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本人や親の名前、職業、住所、結婚や子供の人数など多くの質問から葉を絞り込み、これは違う、これも違うと葉を変えていき、私の場合は4つめに出てきたものが私の葉だったようです。

説明が終わったあとに、葉の写真を撮っても良いかとナディ・リーダーに聞いたところ「いいよ。」と言うことで私が写真を撮っていると、さっきまで厳粛な顔で葉を読んでいたナディ・リーダーが、自分のスマホで葉の写真を撮る私の姿を撮っています。

私が「えっ?」という顔をすると、彼はニヤッと微笑みました。

さては、先ほどまで真面目な顔をしてニコリともしなかったのは、厳粛なイメージを持たせるための演技だったな・・・。

まさか、「カンチプラム ナディ・リーダーのブログ」に私の写真がUpされているなんてことは無いですよね?

 

こちらが私の葉。古代タミール語でびっしりと文字が書かれています。

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私の後にONさんの葉も無事に出てきました。

私とONさんは終わりましたがK家の二人はまだ時間がかかる様子。

時間は既に午後1時を過ぎていたので、とりあえずONさんと二人で昼食を食べに行くことにします。

場所はSARAVAVABHAVANというベジ・レストラン。

このお店はインドのみならず世界各国に支店がありますが、残念ながら日本にはありません。

 

SARAVAVANA BHAVAN(本店)

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各国の支店。

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このお店の特徴は、南インドの料理を伝統的なバナナの葉に載せたスタイルで食べることが出来るということです。

しかも料金もリーズナブル。

 

注文したのは、1番人気のThalai Vazhai Virundhu 205ルピー(約330円)

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こちらがバナナの葉に乗ったランチ、おかわり自由。

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インドの方々は当然のことながら、右手を使って食べていました。

私も以前スリランカに行ったときに、お世話になっていたおじさんに手で食べる方法を教えてもらっていたので、せっかく伝統的なバナナの葉で出てきたのだからということで、この日は手でいただきました。

手で食べたのはスリランカ以来でしたが、意外と上手く食べられたと思います。

ONさんはさすがにスプーンを使っていましたが。

 

 

K家2名の葉も無事に見つかり、少しホテルで休んでから私たち一行はカンチプラム周辺のヒンドゥー寺院を見学に行きます。

最初の行き先はカイラーサナータ寺院(Kailasanatha Temple)、こちらも世界遺産となっています。

 

カイラーサナータ寺院(Kailasanatha Temple)

カイラス山のシヴァ神に捧げられた神殿。Pallava King Rajasimhaが建造を始め、Mahendravarman Ⅲが8世紀に完成させる。この寺院内には58の小さな社が祀られており、この寺院を訪れることで信者は惑星ケートゥの悪影響を取り除くと考えられている。

この寺院は当初仏教寺院として建造されたが、この地域の仏教衰退とともに仏像がヒンドゥーの神々に置き換えられ、ヒンドゥー寺院となった。そのため基石部分などには、現在もパーリ語の文字を読むことが出来る。

 

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こちらがパーリ語の文字。

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パーリ語仏陀が生きていた時代に使用されていた言語で、現在は使用されていません。古典仏教の経典はパーリ語で書かれているものが多いため、ヒンドゥー教の僧侶がサンスクリット語を学ぶのと同じように、インドの仏僧はパーリ語を学ぶそうです。

ちなみに、現在のインドにおいて最も多く使用されている言語はヒンディー語

ヒンディー語は日本語と文法が似ているために、彼らにとっては日本語は比較的習得しやすい言語だそうです。ただし、漢字に関しては皆さんかなり苦労するようです。

 

 

次に向かったのがエーカンバラナータル寺院(Ekambaranathar Temple)

 

エーカンバラナータル寺院(Ekambaranathar Temple)

シヴァ神を祀るヒンドゥー寺院。パラッバ朝時代(4世紀~9世紀)に建立され、その後チョーラ朝、ビジャヤナガル朝時代に増改築される。総面積は9ヘクタール以上あり、高さ約60メートルの南インド最大級のゴープラがある。また寺院内には樹齢3500年と言われるマンゴーの木がある。

 

インドでは西暦の他にヒンドゥー独自の暦があり、この日はヒンドゥー暦の正月のお祝いをするお祭りがエーカンバラナータル寺院において、おこなわれていました。

 

左が西暦、右がヒンドゥー暦の日付。(アガスティアの館にて)

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お祭りということで寺院横の広場には移動式の遊園地が作られており、子供達が歓声を上げていました。

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 ステージでは伝統舞踊。

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寺院正門。

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正門からの参道には露店が並んでいます。

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このエーカンバラナータル寺院も他のヒンドゥー寺院と同様に、シヴァ神が祀ってある本殿にはヒンドゥー教徒しか入ることが出来ないため、お祈りはガイドさんに任せて私たち日本人は、周囲の回廊を回ります。

この日はお祭りと言うこともあり凄い人出でしたが、この寺院内では結局私たち以外の外国人には一度も会いませんでした。本殿でお祈りは出来なくても、地元の人達が祭りを楽しんでいる雰囲気を味わうことが出来たので、とても良かったです。

 

寺院内の様子。

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屋台で大きなサイズの唐辛子を揚げたものを売っていたので買ってみました。適度な辛さで美味しかったです。(これで20ルピー約30円)

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では最後に南インド屈指の高さを誇るゴープラの写真を何枚か。

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 明日もカンチプラムに滞在です。