「インド訪問記(2)」
まずは、インドの概要を紹介いたします。
インドを中心にアジア全体の地図
インド国旗
サフラン・白・緑の横三色の中央に「アショーカ・チャクラ」(アショーカ王のチャクラ(輪)という意味)という法輪を配した旗。サフランはヒンドゥー教、緑はイスラム教、白は2宗教の和解とその他の宗教を表す。
インド国章
サールナートにおける「アショーカの獅子柱頭」(紀元前250年)から受け継がれたものである。アショーカ王は、釈迦が法 (仏教)を最初に説き、僧伽が見つかった場所を示した「アショーカの尖塔」の先端部に、アショーカの獅子柱頭を建てた。国章の下部にデーヴァナーガリー文字で彫られたモットーは、「Satyameva Jayate:सत्यमेव जयते(英語でTruth Alone Triumphs、日本語で「真実のみが勝利する」)」という意味である。これはウパニシャッドと呼ばれるヒンドゥー教の経典から取られたものであり、ヒンドゥー教のヴェーダ書の教えにも繋がるものである。
インドの概要
正式名称:インド共和国 ヒンディー語の正式名称はバーラト(Bharat)
人口:約13億5800万人(2018年)
参考までに2018年度のインドと日本の人口ピラミッド(日本の場合、もはやピラミッドとは呼べませんが・・・)
インド 日本
面積:
3,287,590km² (日本は377,974km²)日本の約8,7倍
首都:
ニューデリー(デリー)
通貨:
インドルピー (1インドルピー約1.6円)
宗教:
ヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%(2011年)
言語:
ヒンディー語(公用語)、英語(準公用語)、その他テルグ語、アッサム語、マラーティー語、ベンガル語、タミル語などインド憲法で公認されている言語が21あり、主な言語だけで15を超えるため、インド・ルピーの紙幣には17の言語が印刷されている。
概要
インドは南アジア随一の面積(世界では7位)と世界第2位の人口を持つ大国である。13億人を超える国民は、多様な民族、言語、宗教によって構成されている。総人口は2020年代に中華人民共和国を抜いて世界最大になると国際連合により予測されている。
南にはインド洋があり、南西のアラビア海と南東のベンガル湾に挟まれている。西はパキスタン、北東は中国とネパールとブータン、東はバングラディッシュとミャンマーと地境になっている。インド洋ではスリランカとモルディブが近くにあり、アンダマン・ニコバル諸島ではタイとインドネシアとの間に海上の国境がある。
インド亜大陸の歴史は紀元前3千年紀のインダス文明に遡る。その時代において数々の最古の聖典はヒンドゥー教としてまとまっていった。紀元前1千年紀には、カーストに基づく身分制度が現れ、仏教とジャイナ教が起こった。初期の統一国家はマウリヤ朝とグプタ朝において成立したが、その後は諸王朝が南アジアにおいて影響を持った。中世ではユダヤ教、ゾロアスター教、キリスト教、イスラム教が伝わり、シク教が成立した。北の大部分はデリー・スルターン朝に、南の大部分はヴィジャヤナガル王国に支配された。17世紀のムガル帝国において経済は拡大していった。18世紀の半ば、インドはイギリス東インド会社の支配下におかれ、19世紀半ばにはイギリス領インド帝国となった。19世紀末に独立運動が起こり、マハトマ・ガンディーの非暴力抵抗や第二次世界大戦などの後、1947年に独立した。
2017年、インドの経済は名目GDPにおいて世界第7位であり、購買力平価では世界第3位である。1991年に市場を基盤とした経済改革を行って以降、急速な経済成長をしており、新興国と言われるようになった。しかし、貧困や汚職、栄養不足、不十分な医療といった問題に今もなお直面している。労働力人口の3分の2が農業に従事する一方、製造業とサービス業が急速に成長している。国民の識字率は74.04%である。ヒンドゥー教徒が最も多く、イスラム教、シーク教がこれに次ぐ。カースト制度による差別は憲法で禁止されているが、今でも農村部では影響は残っている。アジア開発銀行はインドの中間層が向こう15年間で人口の7割に達するとしている。
議会制民主主義国家であり、有権者数8億人と世界最大である。州政府が一定の独立性を持っているため、各州に中央政府とは別に政府があり大臣がいる。核保有国そして地域大国であり、世界で2番目に多い常備軍を保有し、軍事支出は世界で5番目である。
以上、ウィキペディア他より抜粋