「オステオパシーとは?」(動画)

アメリカンヘルスフロントというテレビ番組の中で、ケネス•ロッシングDO (ドクター オブ オステオパシー)が、オステオパシー医療の有効性に ついて述べ­­ています。 この番組は、2014年5月18日にニューヨーク市内にあるCBS局で 放映されました­­。 映像部分は、日本オステオパシー連合(JOF)のホームページからの 転載です。 この映像の中ではオステオパシーで対応できる疾患の範囲を、頭痛、首の痛み、 背中の痛み、関節痛、肺炎や胃腸障害など、かなり限定していますが、創始者の A・T・スティル他初期のオステオパス達は、ほぼ全ての疾患に対して効果を あげていました。 以下に1910年出版のA・T・スティルの著書「Osteopaty Research & Practice」に 原因と治療法が載っている疾患のリストを紹介します。  ・頭部    ・脱毛    ・顔の湿疹    ・流涙    ・翼状片    ・まぶたのできもの    ・乱視    ・斜視    ・白内障  ・喉、頸部    ・急性扁桃腺炎    ・慢性扁桃腺炎    ・甲状腺腫    ・グレーブス病(バセドウ病)    ・甲状腺炎    ・粘液水腫  ・胸部    ・肺炎    ・肺結核    ・喘息    ・心疾患    ・しゃっくり  ・腹部    ・消化不良    ・肝臓疾患    ・胆石    ・便秘    ・下痢    ・赤痢    ・虫垂炎    ・回虫    ・腎臓疾患    ・癌・腫瘍    ・ヘルニア  ・横隔膜上部    ・てんかん    ・精神異常、精神薄弱    ・パーキンソン病    ・斜頸    ・肥満    ・ホジキン病    ・多汗症    ・どもり  ・横隔膜下部    ・ヒステリー    ・更年期障害    ・痛風    ・痔  ・産婦人科、小児科    ・胎児の発達    ・つわり    ・出血防止    ・乳房の手入れ    ・夜尿症    ・幼児痙攣    ・ペニスの異常    ・クループ    ・くる病    ・脊柱    ・脳脊髄ヘルニア    ・歩行性運動失調    ・神経衰弱    ・神経痛    ・頭痛    ・肩こり    ・チック、顔面神経痛    ・腰痛    ・坐骨神経痛    ・リューマチ    ・舞踏病    ・湿疹    ・水腫、浮腫    ・貧血    ・アジソン病    ・糖尿病    ・壊血病    ・酒酔い    ・日射病    ・脊椎可動性亢進  ・発熱性疾患    ・寄生虫    ・はしか    ・百日咳    ・ジフテリア    ・インフルエンザ    ・丹毒    ・水ぼうそう    ・天然痘    ・コレラ    ・マラリア    ・しょう紅熱    ・腸チフス    ・発疹チフス    ・胆汁熱    ・黄熱病  ・その他    ・前立腺肥大    ・破傷風    ・狂犬病    ・へび毒 以上がスティルの著書に載っているものです。 これらは全て彼が実際に治療し、完治させたものです。 現在の世界中のオステオパシーの学校では、スティルが教えていたことでは なく、西洋医学的な生理学、病理学が教えられているため現代のほとんどの オステオパスは上記に挙げたような疾患がオステオパシーで治るとは思って いません。 私はあくまでもスティルの考え方をベースにしていますので、ほとんどの 疾患はオステオパシーで対処することができると考えています。 また現代のアメリカのオステオパシードクターは投薬も行いますが、スティルは 薬に関しても全否定しており、手術も必要最小限にとどめていました。 私は急性の症状に対しては、時には薬が有効な場合もあると考えていますが、 慢性疾患に対する投薬は、やはり否定派でオステオパシーなどで対処すべき だと考えています。 また、スティルと同様に外科手術も必要最小限にとどめるべきだと思っています。 では最後に1892年出版のスティルの著書「The Philosophy and Mechanical Principle of Osteopathy」 から、「オステオパシー」という表題の部分の一部 を抜粋したいと思います。 「オステオパシーオステオパシーとは何か?それは緊張、ショック、落下、機械的な偏位、または 身体に作るあらゆる種類の傷により、負傷あるいは病気にかかっている人の 役に立つよう、その知識を応用できる、知的で技術の優れた人物に託されている 解剖学と生理学の科学的知識である。 現代的なオステオパスは、解剖学と生理学に関する熟達した知識を、所持して いなくてはならない。 オステオパシーの外科、オステオパシーの産科、そしてオステオパシーの技量と いったものに精通していなくてはならない。 そうすることによって、緊張、落下、またはたった1インチの千分の1以下に すぎなくても、正常な状態から僅かに神経をずらしているような、他のあらゆる 原因により、かき乱されている身体の部位を、熟練した技術により再調整する ことで、病気を治療できるのである。 彼は、病気の発端となる僅かな解剖学的逸脱に原因を見出すのである。   (以下省略) 関連記事:    「エドガー・ケイシーとは」    「スティルの言葉(1)」      「スティルのテクニック(1)」    「スティルのテクニック(2)」    「スティルのテクニック(3)」    「スティルのテクニック(4)」    「構造は機能を支配する。」    「スティルの映像。(動画)」    「スティルの言葉(2)」    「科学のよりどころとは?」                                    白山オステオパシー院長