「スリランカ訪問記(4)名所・旧跡」

こちらは、スリランカの古都キャンディにある佛歯寺の入口。 佛歯寺は仏陀の歯が安置してある寺院です。 写真はお供えするための生花を販売しているところ。 一つ100ルピー。

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仏歯寺の内部。 仏陀の像の前には、お供え物を置くための台があり、先程の生花が沢山供えてありました。 後方には、座ってお経を唱えている人たちもおり日本のお寺とは、少し違う雰囲気。

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アルヴィハーラ石窟寺院がある山の、山頂付近にある 仏陀の像。 スリランカの仏像は金色に輝いているものが多いです。 仏像までは、お寺の入口 から険しい山道を1km 以上登らなければなりません。

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アルヴィハーラ石窟寺院にある塔から下を見たところ。 切り立った岩山を削って階段 や仏像を安置するための石窟が造られています。 ちなみに寺院内は靴を脱いで裸足にならなければいけない 為、石段を登る際など、かなり足の裏が痛いです。

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昔は、仏典を記録するためにヤシの葉をなめしたもの (パピラ)に鉄ペンで文字を書き、できた溝に墨を埋めて、 文字を浮かび上がらせていました。アルヴィハーラ 石窟寺院にはこの方法で作製した2000年前の仏典が保存されています。写真はパピラに 私の名前を書いたもの。

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森の中に忽然と現れる、世界遺産のシーギリヤロック。 オーストラリアのエアーズ ロックもそうですが、自然はときに人間の想像を超える造形を創りあげます。 高さ約200mの垂直に切り立った岩の上に王宮跡 があります。

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シーギリヤの敷地内にある博物館は、日本の援助によって建てられました。 博物館の入口にはスリランカと日本の国旗が描かれたプレートがあります。

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シーギリヤロックの周囲にはこのように、石を積み上げた都市の遺構や、現在も水を湛えた堀などがあります。 約1500年も前に、これだけのものを造りあげていたわけです。

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シーギリヤロックの中腹まではこのような石段が続いて います。 赤道に近い国ですから日中の気温は30℃前後になります。 ですから登る際には飲料水や汗を拭くための、タオルなどがあると良いです。

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シーギリヤロックの岩壁に残る、世界的に有名な壁画 「シーギリヤレディ」。 現在は全部で、18人の女性の壁画しか残っていません が、当時は500人もの女性の絵が岩壁に描かれていたそうです。皆さん、抜群のプロポー ションです。

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シーギリヤ・ロックを上ると中腹に、巨大なライオンの足が現れます。 シーギリヤとはライオンの喉の意味で、当時は足だけではなく、ライオンの頭も上部にあり、宮殿に行くには喉の奥に入っていく構造になっていました。 現在は、1938年にイギリス人 によって造られた階段を登って いきますが、カッサパ王が住んでいた当時は、王専用の リフトがあったそうです。

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シーギリヤロックの頂上にある王宮跡。 こんな所にも猿がいました。 ライオンの足よりも上には 石段は無い訳ですから、どのようにして人夫や資材を 運び上げ、これだけのものを建造したのでしょうか。 クーデターにより父を殺して王位に就いたカッサパ1世は、 弟の復讐から身を守る ために、王宮の建造当初からすでに狂気に犯されていた としか思えません。

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頂上の宮殿は風化して残って いません。 約5000坪の頂上には、王の身の回りを世話する使用人など28人だけが一緒に 暮らしていたそうです。 恐れていた弟が、復讐に来たのはシーギリヤに遷都して、 わずか11年後。 捕虜になることを嫌ったカッサパ王は、自らの喉を掻き切り自害します。

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カッサパ1世はどのような気持ちで、この雄大な景色を見ながらわずかな数の使用人とともに暮らしていたのでしょう。

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