「私の知能テスト体験談」

当院には発達障害自閉症などの診断を受けた子供たちがこれまでに多数来院しており、ご両親から知能テストの結果について相談されることがあります。

特に小学校入学前のお子さんですと、小学校は普通学級が良いのか支援学級が良いのかと悩まれるご両親が多数いらっしゃいます。

私個人の考えでは、もしボーダーライン上ならば様々な経験をするために普通学級に行くことをお勧めしています。

更に、知能テストに関しては子供の性格面がその結果に大きく関係していると私は考えています。

 

今回は私が小学校5年生で知能テストを受けた時のことを書きたいと思います。

私が小学校5年生というと今から40年以上前の昭和の時代ですから、今とは違いあらゆることがユルい時代でした。

子ども達が知能テストを終えた後、令和の世では考えられないことですが、担任のK先生は自分一人で生徒全員の採点をするのが面倒だったのか、知能テストの採点を生徒達に手伝わせました(結果的に誰の知能指数がいくつということを、生徒全員が知ることになりました)。

知能テストには立方体を様々な形に積み上げたものの数をかぞえて記入するような記入式のものもありましたが、その多くは選択式の問題だったと思います。

私も知能テストの結果を先生の指示で採点しましたが、その採点方法が私にとっては衝撃的でした。

私はテストを受ける際に、いくら沢山の問題を解いても間違いだらけではダメだろうから、知能指数を出すには正解率も加味されるのだろうと勝手に自分なりに解釈をし、出来るだけ正解率を上げるようしっかりと考えて答えを記入するようにしていました。

しかし採点方法をみると、ただ単純に正解数だけをカウントするという形でした。

方法はというと、例えば「上の図形と同じ図形のものに〇をつけなさい。」という問題があれば、正解の解答部分だけが丸く切り抜かれた厚紙をページの上に載せ、その切り抜かれた部分にいくつの〇が記入されているかを数えていくというものでした。

私は正解率を上げようと努力したために、時間が足りなくて最終問題までたどり着けないページもあり、その採点方法を見て「ふざけるな!」と思いました。

とくに最終ページの問題は苦労して、かなりの問題を残したまま時間切れとなってしまったため「こんな単純でくだらない採点方法だと知っていれば、もっとたくさん答えられたのに・・・」と、ものすごく腹立たしかったのを覚えています。

今回インターネットのヤホーで、当時の最終問題と同じような問題がないかと探してみましたが見つけることが出来なかったので、自分なりに似たような問題を一問作ってみました。

 

問題は2つの図形が様々な形態で並んでおり、その2つの図形が全く同じ図形ならば、下にあるカッコに〇を記入するというものでした。

 

以下は私が作った問題↓

 

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上の図形だと鏡像になっているため、カッコに〇は入りません。

下の図形だと、左右が同じ図形なのでカッコに〇と書くことになります。

 

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この最終問題、途中からかなり難易度が高くなり私は正確性を求めるあまり、多くの問題を残したまま時間切れとなってしまいました。

しかし最初に書いたような採点方法だと、仮に多くの間違いを犯してもその部分は厚紙の下に隠れているわけですから、点数には全く影響がありません。

大雑把な性格の人間が、しっかりと確かめもせずにどんどん〇をつけてしまえば、高い点数を得ることになります。

極端なことを言えば、考えるのが面倒だからと全ての問題のカッコに〇をつけてしまえば最高得点が得られるわけですから、素晴らしい知能を持った人間という結果になってしまいます。

知能テストの結果というものがいかにその人間の一面しか見ていないかということが良く分かるのではないでしょうか?

オステオパシーの施術を受けると子供のIQ値が上昇するケースが多いのは確かですが、それだけではなく情緒面、運動面など多岐に渡る変化がありますし、その理由に関しては私なりの理論があります。

専門家と呼ばれる医師の中にはIQの数値など、曖昧な基準によるごく狭い範囲の材料から個性を持った子供を画一的に判断しようとする人達がいますが、人間という奥深い存在を数字だけで判断するなど言語道断です。

人間はBody、Mind、Spiritを有した三位一体の存在なのですから。

 

 

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